第2回 被災体験から学ぶ 今備えるべき〇〇!
7月29日に予定していた第2回講座を、台風接近のため8月19日に延期しての実施となった。第1回の講座内容をふまえ、今回は5名の被災体験者の方から、被災当時の自
分、家族、地域の状況や、その後の経過などについてお話をいただいた。
*岸本 晃さん(東峰) (村営ケーブルテレビ「東峰テレビ」総合プロデューサー)
メディアの視点からの報告。被災直後から3ヶ月近く、各集落を見舞って歩き、7年近い住民の方とのつながりがあったからこそ見えてくること、感じられることなどを、丁寧にフェイスブックなどで発信し続ける。きびしい被災の中での人々のたくましさや、きずなの強さが、復旧・復興の大きな力となっている。
*小城 和正さん(杷木)(60才で北九州から移住)
避難が遅れたが、幸い生き延びることができた。避難が遅れた理由として、増水のこわさ、自分の家の危険度の認識がなかったことが大きかった。集落の人々のつながりが深かったことが、今の力になっている。家族では、お互いの気持(不安や落ち込み)をお互いに受け止め気づかうことが大切。
*竹田 正則さん(地域活動指導委員として、避難所運営にあたる。15年前久留米から移住)
避難所での様々な問題を、班長会を通して全体で考え、子ども・高齢者・女性を中心
におきながら、自立に向けた避難所運営にあたる。避難者ひとりひとりの顔を見て、一歩ずつの動きを働きかける。公助、共助との連携が大切。行政とのつながりも前進した。
*矢野 晶子さん(高木)(高木コミュニティー職員 元看護師 元リスクマネージャー)
想定外は起きると心得て、防災意識を高めてほしい。災害前にできることを具体的に実行する。発災直後から救出されるまでは、絶対に一人で行動せず皆で協力する事が大事。非常時持ち出し袋の中身は、自分にあったものにすること、特に常備薬、おくすり手帳。
*篠崎 正美さん(朝倉) (家族の会社が被災。保育園・高齢者施設経営)
家族のお迎えができない園児は、保育園に宿泊。高齢者施設でも自宅が被災された方は帰宅できず不安になる方もあった。それぞれにできる限りの対応を行う。今後は、災害を受けての課題を朝倉市全体で共有していきたい。