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【フォーラム2016】県民企画事業

 県民と共に進める男女共同参画

 公募で選ばれた県内各地11団体の皆さまの企画による講演会やワークショップ、映画上映などを実施しました。

 

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11月25日(金)18:00~20:00

【映画上映】マイ・インターン

 

主催: 男女共同参画ネットワーク春日

 

 女性が社会経済分野で活躍するには周囲の支援が必要不可欠です。この映画では、上司が女性で部下が男性という関係ですが、活躍する女性に偏見を持たず、高圧的な態度を取ることも無く、積み重ねた経験や知識で縁の下の力持ちとして若者をサポートし、必要な時に必要な事を行う姿は正に理想的なイクボスが描かれています。また、全ての女性を応援するポジィティブでシンプルな生き方に元気を貰って欲しいと思いこの映画の上映を企画しました。

【講演会】Stop痴漢バッジプロジェクト

 

主催:特定非営利活動法人博多ウィメンズカウンセリング

 

 痴漢が犯罪であると社会に認められるようになったものの、依然として被害者は後を絶ちません。そのような中、一人の女子高校生の発案で「痴漢抑止バッジ」が考案されました。バッジは痴漢被害に遭わないための意思表示を示すものですが、冤罪被害を防ぐ役割も担っており、男性からも支持を得ています。痴漢という性暴力を容認しない社会への実現へとつなげていきたいと思います。

【講演会】教育現場におけるスポーツ活動とセクシュアル・ハラスメント

 

主催:キャンパス・セクシュアル・ハラスメント全国ネットワーク九州ブロック

 
 スポーツ活動ではそもそも競技自体で身体接触があるため、指導者がコーチングする場面でも身体に触れることが他の教育の科目に比べて多い。その中で何がハラスメントであるのかを定義すること自体が難しいようです。
 山田さんからは、男性指導者から女性選手に対して行われるハラスメントについて、具体的な事例に基づきお話しいただきました。
 例えば、指導者が選手を励ますときやねぎらう場面でお尻を叩いたり、抱きしめたりすることはスポーツ以外の科目では無いことですが、スポーツ活動では何の疑問も感じず、まかり通ることがよくあります。選手がケガをしたらマッサージをする、身体の状態を見ると言って服を脱ぐことを強要する、選手との結束力を高めると言って一緒に風呂に入る、というようにだんだん行為がエスカレートしていっても、「指導の一環」ということで選手もその保護者も止められないといったことが、現在においても行われており、逆に肯定的に受け止められていることが多いそうです。
 選手は弱い立場です。スポーツの世界では、指導者の意向に逆らうとその団体の代表選手に選ばれず、競技生活から追放される恐れまであります。それだけ指導者の権限が強いのです。問題を起こした「カリスマコーチ」が、何年か経つとまたその現場に復帰していることなどよくあります。そのような「カリスマコーチ」を持ち上げるメディアにも問題があると山田さんは話します。もはや教育現場の話だけではなく、スポーツ界を組織する人たちの意識が変わらなければ、日本がオリンピックを迎えるだけの環境には到達できないようです。スポーツ界特有のこの問題点を理解し、ガイドラインを作るだけでなく、公的な相談窓口を設けるべきだと語られました。

 

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11月26日(土)10:00~12:00

【講演会】ままいるの家族の笑顔応援講座 「自分軸を持った生き方とは~凛とした女性目指して~」

 

主催:ままいる

 

 予期せぬ災害やトラブルに見舞われたとき、家庭や社会での女性の役割は重要かつ多岐に渡ります。繋がりを大切にしつつもぶれない『自分軸を持つ生き方』のヒントを、夫婦問題カウンセラーの玉井洋子さんに頂きました。玉井さんの波乱万丈な半生の自己紹介では女性のしたたかさを大いに感じ、『起こった問題は解決すればいい』『全ては行動ありき』という女性特有のしなやかさも感じました。『未来と自分は変えられる』笑顔で乗り切る凛とした強さは、やはり自分軸を持つことで得られると確信したお話でした。ご家族やご夫婦でのご参加もあり和やかで心に響く講演会でした。

【講演会】熊本地震と、私たち ~震災後、女性支援の現場はどう動いたか~

 

主催:特定非営利活動法人アジア女性センター

 
 熊本地震直後から現在に至るまでの女性支援の現場の状況や取組みをお話しいただきました。物資やインフラ等が整ってきた時期から、被災者がもともと抱えていた配偶者からの暴力(DV)や離婚の問題が顕在化・深刻化。また児童虐待通告等が増えたそうです。余震の恐怖や生活不安によるストレスが高じ相談者が増えてきても、支援物資の置き場が優先で相談場所が確保できない、精神的ケアができる専門機関の不足など、震災時における女性相談の課題についても述べられました。相談員の方々も被災者であり、同じように精神的不安や疲労を抱えながら、支援活動を継続していたとのことでした。被災という共通の体験を通して、相談者の共感がより高まり、寄り添うことができるようになったと語られました。
 後半では元行橋市女性相談員高橋梨花さんが聞き手となり、支援マニュアル作成や避難所運営等、会場から出された質問に石井さんが答える形で、現場の取組みを参加者と共有しました。

【講演会】男女共同参画社会をめざして ~審議会の活性化、女性の参画で!~

 

主催:審議会等委員の会「セミナーメイト」

 

 審議会等委員の会「セミナーメイト」は「あすばる男女共同参画フォーラム」で毎回、男女共同参画推進条例を策定・施行した市町村の首長さんをお呼びしています。17回目の参画となる今回は、志免町長の世利良末さんに講演いただきました。その後、大野城まどかぴあ館長の林田スマさんとの対談でも、「住民がいつまでも住み続けたい町、若い人たちが住んでみたい町」をめざしての「志免町みんなの参画条例」や住民の取組などについて、町長の熱い思いが語られました。

 参加者との対話もあり、活気あふれる雰囲気の中、町づくりのヒントや気づき、パワーを頂き、自分の地域を建設的に見直す貴重な時間となりました。

【ワークショップ】アドラー心理学「子どもの話を聴く」 ~勇気づけの第一歩~

 

主催:任意団体ナナイロ

 

 日本アドラー心理学会認定家族コンサルタントの森法子さんによる「叱るでなく、ほめるでなく、勇気づけの育児」についてのセミナー。第一歩として、子どもの話に耳を傾け、子どもの考え・感情・意思を理解するにはどうしたら良いのかを学びました。セミナー中のペアワークでは参加者のみなさんが子どもの立場を体験し「子ども目線での発見があった」との感想をいただきました。セミナー後は数人ごとに印象や気づきを共有し、今日から実践してみようと思うことをカードに書いてお持ち帰りいただきました。育児に奮闘するお父さんやお母さんへの勇気づけにも繋がる時間となりました。

【講演会】女性の人権と憲法を考える ~一人ひとりが輝く、平等を手にしたい~

 

主催:ふくおか県「翼の会」

 

 福岡県弁護士会会長の原田直子さんを講師にお招きして、憲法の条文に沿ってお話しいただき、なぜ女性の人権を侵害する問題がおきるのか理解できました。

そもそも国の最高法規である憲法(近代憲法)は、国民主権と基本的人権の尊重を侵害することのないよう、国家権力の行使を制限するものです。男女平等は14条、24条、44条の条文に示されていますが、「法の下の平等」が、相対的平等⇒等しいものを等しく扱う、つまり異なるものは異なる扱いをして良い(男女は異なる)と解釈され合理的な差別は許されました。そのために女性の結婚退職制や若年定年制、男女別賃金等が存在し、女性は結婚退職するから管理職にしなくて良いということが社会的な慣行となっていました。女子差別撤廃条約の概念から男女雇用機会均等法が制定されましたが、性別役割分業による負荷は無視され、男がしていることは女もしていい、スタンダードは男、これに女が合わせるという慣行、慣習が現存しています。今後は女性の過労死が増えてくるかもしれません。

 これからは、どのようなライフスタイルを選択しても男女がいきいきとしていなければなりません。 女性が輝く社会は男性も輝いています。

 憲法改正が論議される今日、女性の人権が尊重されるのかという視点から改正草案(特に24条改正案)を注視していきたいものです。

【講演会】母子家庭の支え合いがひとり親の制度になった!

 

主催:社会福祉法人福岡県母子寡婦福祉連合会

 

 福岡県母子寡婦福祉連合会母子部長から、ひとり親支援に関する制度制定及び改定の流れを説明いただき、続いて全国母子寡婦福祉団体協議会元副理事長鉄﨑智嘉子さんと、福岡県母子寡婦福祉連合会理事長との対談形式での講演があり、現在の制度制定に至るまで関わった経緯が語られました。今では当然のように受けられるひとり親世帯への行政支援が実はごく普通の母親ら一人ひとりが声をあげ、力を合わせて国を動かし、長い年月をかけて掴み取ったものだということでした。

 貧困家庭問題が取りざたされている昨今、先輩方が築いた財産を次世代へどんな形で何が残せるか、私達が意識を高く持つべきだと参加者の多くが感じていた様子でした。

【講演会】いつか来るおひとりさまの暮らしに知って役立つ法律のはなし

 

主催:新日本婦人の会 春日支部

 

 身近な法律を知ることで前向きに生きる力になることを願って企画しました。参加者100名中男性18人。アンケート回収44名中60代が圧倒的に多く18名、70代が12名、40代80代はいづれも6名ずつでした。しかし会場の中には20代~30代と思われる顔も見受けられました。講師の解りやすくてユーモラスな話に引き込まれ、改めて自分の生き方を見直し前進する良い機会になったようです。

 「少しずつだが自分が何をしていったらいいか解った」「法律は難しいイメージをもっていた」「法律の幅広さ奥深さがわかった。」などの感想も寄せられました。

【ワークショップ】お父さんと子どものこづかいゲーム

 

主催:グリーンコープ生活協同組合ふくおか

 

 「こづかいゲーム」はカードを使った親子参加ワークショップ形式の体験型ゲームで、今年は親子31名の参加がありました。子どもたちはカードの通りに自分で考えて欲しい物を買ったり、ボランティアやお手伝いで感謝されることなどをゲームで体験しました。そして、それに伴うお金のやり取りをこづかい帳に記入してこづかい帳の書き方を学びました。また、保護者は子どもの様子を見守ることで子どもの金銭感覚を知ることができ、金銭教育の大切さを実感していた様子でした。




 

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