テーマ企画　＜シングルマザー＞　「多様な子育て支援“子育ての社会化」　（主催：女性と政治をつなぐ会）

シングルマザー家庭においては、生計と子育てを1人で担わなければならず、経済的にも精神的にも厳しい現状にある（公的な手当を含めても平均年収は213万円程度）。公的制度は給付から自立支援に軸を変えているが、働こうにも仕事がなかなか見つからず、教育費の捻出も厳しい中で子どもが高校中退する例も増えている。また、子どもの病気のときの看護の手配や経費の負担も大きい。そのような中で多くの母親は、近隣との付き合いが希薄になり、孤立してしまっている。

働く母親のサポート体制の充実、子育て支援を担う保育資産・従事者の安定を図ることが必要だが、自治体の財政状況は厳しい。この企画に先立ち、県内全市町村を対象として、子育てに関する施策についてアンケート調査を行ったが、子育て支援センターの設置状況など市町村によって支援制度や事業の内容は異なっている。一方で、支援に取り組む企業への優遇措置を設ける制度や、首長自らが企業に理解と取り組みを求めるなど、効果のある施策を実施している自治体もある。

◆　シングルマザーの自立と笑顔を支えるために
① 各自治体の子育て支援に関する計画、施策の内容・実施状況や予算の状況を1点検し、母親が働き続けることができる必要な支援制度の実現に向けて声をあげ続けること

② 支援制度の運用に際して、市民の声が反映される仕組みを作ること

③ 行政との相互理解を進めながら、自らできる支援活動を実行し、地域で支え合う意識や仕組みを確立すること

④　支援機関・団体・者をはじめ、広く課題を共有しネットワークを強めること

【フォーラム2008】

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