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安田 瑞代(やすだみずよ)さん

【ロールモデル】
ロールモデルとは

RKB毎日放送 報道製作センター 局次長兼コンテンツ制作部部長 (取材時:アナウンス部部長)  

言葉を通して 人と人がつながる!

 

心に決めた瞬間から人生がはじまる

 現在放映中の番組『探検!九州』のキャスターを20年務める。この番組はまだ安田瑞代さんが29歳の頃にスタートした、福岡の草分け的なローカル情報番組だ。
 なぜアナウンサーを目指したのか?早い段階で夢が決まっていた。田舎が大好きで、長期休みになると必ず当時山口に住んでいた祖母の家で過ごしていた。そんな中学生の頃に聞いた祖母の言葉がきっかけだった。
 「TVに出る仕事をしてほしい。そうするといつでもTVでみずよちゃんに会えるよ」。祖母のためにと心に決めた瞬間だった。子どもの頃から本を読むのが好きで朗読コンクールに出ていたこともあり、アナウンサーしかないと思った。「特別なレッスンを受けたわけではありません。ただ、人を好きになること。人と会う仕事ですからね。それと好奇心。ある出来事に、これは面白い!と引っかかるかどうかが大事です」と。就職は難関だったが、700人の応募中わずか数人の採用。「おばあちゃんに、ポンと背中を押してもらいました」。

メリハリをつける生活

 仕事中いつも心の中で叫んでいることがある。「本当にあなたのことを知りたいんです」と。「ハイ座って、では始めます」では絶対に相手が心を開かないからだ。「しゃべることが仕事と思われがちですが、本当は聴く仕事なんです」と。テクニックなんかない。いかに聴き上手になるか。本番前にどれだけ自然に人間関係をつくれるかを考えている。
 安田さんは30歳で結婚。その後出産も経験したが、復帰し仕事を続ける。『中西一清 スタミナ・ラジオ』を12年担当した。朝7時放送開始なので毎日朝4時半に起き、5時半出社。「2人の子どもがいて、当時下の子はまだ2歳半。世話をしながら食事や洗濯。正直大変でした」と振り返る。「朝早い分少し早めに帰れたので、どんなにきつくても夕食だけはきっちり作りましたね」と。「働いていたら何もかもは無理ですが、メリハリをつけバランスをとっていけば、両立できます」と語ってくれた。

話すことは生きること!言葉で信頼を築く

 20代の頃は仕事が最優先だった。徹夜でがんばった。30代は仕事と家庭を両立させた。40代になった時、会社や地域にどう貢献していけるのか?と考えた。ずっとこのままでいられないと感じ、他にもチャレンジしようと目指したのはディレクター。「自ら企画して取材し、自分で構成したものを世の中に出す事に挑戦してみたい」と。言葉と言葉をつないでいくラジオドキュメンタリーを制作した。アナウンサーの本分である“聴く”という経験が生かされたものだった。現在はプロデューサーとしても活躍する。定年になってもこれまでの経験を存分に形にしたいと、自ら子どもたち向けの朗読会を企画。「子どもたちに想像(イマジネーション)と創造(クリエイション)の種をまきたいと思いました。話すことは生きることの基本です。決して無駄にはならないはずですよ」と。
 最後に語った。「テレビやラジオは影響力の大きい媒体です。大きな責任があります。最後は信頼ですね。言葉は人を傷つけることもあれば、励ます力も持っている。人の気持ちを分かってあげることが重要です」。
(2011年2月取材)

コラム

普通が一番です。

 「TVに出ていますけど、普通のお母さんで、普通の主婦です。すごく普通でいることが大事なんですよ。共感を持って頂くというのは、特別なものではないですからね」と。
休日は料理を作るのが楽しみ。和食が好きで、ご飯が大好き!だそうだ。

プロフィール

北九州市出身。RKB 毎日放送アナウンサー。テレビ、ラジオの制作も手掛けている。
『探検!九州』がスタートした1990年(平成2)年10月から、放送終了の2014(平成26)年3月までキャスターを務めた。
制作したラジオドキュメンタリー『死のうなんて思ってないよ ~先天性心臓病と向き合う子供達』が2004 (平成16) 年度ギャラクシー賞優秀賞を受賞。
『ガクランを着た乙女達』が2005 (平成17)年度日本民間放送連盟賞・優秀賞、第32回放送文化基金賞・ラジオ番組賞・企画賞を受賞。

 

 

 

 


 

 

 

 

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