11月23日の「あすばる男女共同参画フォーラム2013」において、ふくおか女性いきいき塾の中間報告会を行いました。地域・企業で活躍する方々をはじめ、幅広い年代の約250名の参加者で会場は満席となり、皆さんの高い関心と期待を感じました。
Aグループ「ちいきIKI²~心のふるさとづくり~」は、政治や方針決定過程に関わる女性を増やすために、すでに地域で活躍している方々へヒアリングを実施。その中で皆さんが口にする“たまたま”という言葉から、決して最初からリーダーになろうと決意して参画していたわけではない、ということに気づきました。そして地域の構成員は無関心層からトップリーダーまでのピラミッド体系を想定していたが、フラットな関係の地域住民が活動を始めるきっかけやリーダーとなっていく経緯について調査をすすめ法則を見出したいと報告しました。
Bグループ「グランジュッテ」は、子育て中の女性の8割がパート・アルバイトで「小さく働きたい」と希望しているという調査データに着目。しかし本当は「大きく働けない」と思い込んでいるのではという仮説を立て、「大きく働く」までを3つのステップに分けて設定。各ステップをクリアしていくために必要な環境について今後、女性ロールモデルや行政・企業を調査し、具体策を明らかにしたいと報告しました。
Cグループ「しあわせのソムリエ」は、出産・育児・転勤・介護など特に女性が直面する問題を乗り越えて“プライベートと仕事を両立しながら、いきいきと活躍する”ことを目標とする“理想のキャリア観”についてテーマを設定。壁を乗り越えて活躍している女性や企業でダイバーシティを進める方にインタビューを実施し、これからを担う若い女性がより理想のキャリアに近づくために必要なことを探り提案したいと発表しました。
Dグループ「にじいろメリット」は、企業における女性管理職比率の低さに着目し、どうしたら増やせるのかをテーマにしました。全国でも九州においても、大企業より中小企業のほうが女性管理職の割合が高いという現状から、今後、県内の女性活躍を進める中小企業にインタビューを実施して、女性管理職を増やすメリットを明示し、企業と女性のそれぞれが取り組むべき課題について導き出したいと発表しました。
最後のEグループ「リアルパートナーズ」は、“企業における女性の活躍”の実現には男女の役割分担意識と長時間労働体質が大きく起因するのではないか、とテーマを設定。ワークライフバランスを実践する企業やイクメン・カジメンへのインタビューを通して、男性の家事・育児への参画や長時間労働を変えるための具体策について探りたいと発表しました。
コメンテーターのおふたりからそれぞれのグループへ、「サンプル数をもっと増やしては?」や「課題の出発点を明確にすることで研究内容が整理され、より説得力が増すのでは」という鋭い指摘とともに「皆さんそれぞれ良い視点で研究がなされていて今後の活躍を大いに期待しています」と熱い激励をいただき、2月の成果報告会へ向けて大きな一歩を踏み出しました。
タイトル | 塾生5グループによる課題研究の経過報告会 |
---|---|
開催日時 | 2013年11月23日(土) |