これから社会人となる学生を対象に、「固定的性別役割分担意識」にとらわれず自分らしく生きる働くことについて理解を深めるため、今年度は県内2地区で本事業を開催しました。筑後地区では当財団と久留米市の主催で10月19日、20日「先輩たちに聞いてみよう。学生たちが考える『自分らしく』」のテーマで次のような事業を実施しました。
【社会人と学生のワールドカフェ】
開催日時:10月19日(土)13:00~16:00 会場:久留米市役所2階 くるみホール
テーマ:自分らしく「働く」を考える
コーディネーター:(株)キャリア研究所 代表取締役社長 園田博美さん
19日のワールドカフェには、筑後地区を中心に働く会社員・デザイナー・新聞記者・会社経営者・銀行員・公務員などの社会人の先輩16名がリソースパーソンとして参加。「自分らしく『働く』を考える」をテーマに各テーブルに社会人1名と学生3~4名が座り、学生だけが席移動を繰り返しながら気楽にリラックスした雰囲気で意見交換を行いました。「どんな仕事も目標を決めて取り組めば楽しくなる、自分次第」「仕事は厳しいけど1割は楽しいしやりがいがある」など、社会人からの多くのメッセージを受け取ったようです。
【シンポジウム】
開催日時:10月20日(日)13:00~16:00 会場:久留米市男女平等推進センター 210・211研修室
〇基調講演
テーマ:自分らしく「生きる」を考える
講 師:葉田甲太さん (医師・「僕たちは世界を変えることができない」著者)
〇大学生によるパネルディスカッション
コーディネーター:久留米大学学長直属特命講師・キャリアアドバイザー 酒井佳世さん
20日は、「自分らしく『生きる』を考える」のテーマでシンポジウムを開催。29歳の医師葉田甲太さんによる基調講演。旅行が好きだった葉田さんは医学生の頃、新潟中越地震、スマトラ島地震、インド洋地震の被災地を訪れ支援活動を行うも自分の非力さに落胆し、もっと人の役に立つ活動をしたいと強く思うようになりました。ちょうどその頃、「150万円でカンボジアに小学校が建ちます」という資金提供を募るパンフレットに共感。すぐに仲間を集め資金稼ぎに奮闘する中、カンボジアを訪問し、貧困・HIV・地雷被害の問題、ポル・ポト大虐殺の歴史などを目の当たりにしました。この経験がその後の葉田さんの活動の根源「人は必ず死ぬのだから、生きているうちに人の幸せに貢献する」となりました。熱心に耳を傾ける学生に感謝し、「後悔ないように自分らしく生きて」と語りかけました。
パネルディスカッションでは、「自分らしく生きる・働く上で大事にしたいことは?」などの質問が会場の学生に投げかけられ、自分の考えを書いた紙を示し合いました。「仕事が第一」「趣味や友人も大事」「仕事人間の父を反面教師に、家族との時間を大事にしたい」「信念」「健康」「自然体」など、意見は様々で、「今はまだ、何が正しい生き方なんて分からないけれど、人生を後悔したくない」との感想も聞かれました。
タイトル | 「学生たちが考える『自分らしく』」 |
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開催日時 | 2013年10月19日(土) ~2013年10月20日(日) |