ルール!
工藤純子/著 講談社
これは、学校生活の中で感じた「校則は何のためにあるのか?」という疑問と向き合い、校則の見直しに奮闘する中学生たちの物語です。校則の見直しを通して、周囲を巻き込む方法や対話の大切さを学び、理不尽なことに声を上げていく若者たちの姿は、多様性が尊重される社会に必要なことを教えてくれます。巻末には、中高生、社会学者、作者による座談会の様子が掲載され、今どきの中高生の本音が語られています。
おしえてジェンダー! 「女の子だから」のない世界へ
公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン 合同出版
ジェンダー平等への認識が広まってきた今でも、周囲から受ける「ジェンダーの思い込み」にしばられている人たちは大勢います。本書は、日本の女の子たちが感じる「日常のモヤモヤ」から世界の女の子たちが直面する問題まで、ジェンダーにまつわるさまざまな課題を知り、考えていく本です。性別にとらわれず、誰もが自分らしく生きられる社会のために、女の子はもちろん、男の子や大人たちにもぜひ読んでほしい一冊です。
三淵嘉子と家庭裁判所
清永 聡/著 日本評論社
日本初の女性弁護士のひとりであり、のちに判事、裁判所長として活躍した三淵嘉子さん。この本では主に戦後、家庭裁判所の設立に携わり所長となって、追いつめられた子どもや女性たちを救うべく奔走した軌跡を紹介しています。女性に対する公然とした差別や職業的制限があった時代、女性活躍の道を切り拓いた功績は、テレビドラマのモデルにもなり、法曹界をはじめ各分野で活躍する現代の女性たちを勇気づけています。