1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀
速水 健朗/著 東京書籍
50歳代に突入した団塊ジュニア世代は、携帯電話やコンビニがない時代からバブル期を経て、デジタル社会へと変化する中を生きてきました。本書では、1980年代以降の様々な出来事や事件、流行を各種メディアがどのように伝えてきたか、団塊ジュニアの目線で振り返ります。「あすばる」的には、懐かしいエピソードにうかがえる、ジェンダーに対する認識や価値観の変化も興味深く読むことができます。
逃げたっていいじゃない
香山 リカ/著 エクスナレッジ
職場や家族関係のほか、噂や他者の視線など様々なプレッシャーに日々さらされている私たち。中には、つらさや悩みから逃れられず、心を病む人や自ら死を選ぶ人もいます。この本では精神科医である著者が、「心がつらい時は逃げていいんだよ」と、自分を守る「逃げ方」について解説しています。「どうしようもないつらさ」への対処法の一つとして、ぜひ手に取ってみてほしい本です。
みんな みんな すてきなからだ
タイラー・フェーダー/さく すぎもとえみ/やく
テレビや雑誌、インターネットには、瘦せることや脱毛を促す広告や、容姿をからかって笑いを取るシーンなどが多くありますが、自分のからだを恥ずかしく感じたり、変えたいと思うあまり病気になったりする人がいることも事実です。この絵本には、いろんなからだを持つ人が登場し、にぎやかな世界をつくっています。本当に変えなければならないのは何なのか、大切なことに気づかせてくれる一冊です。