講師情報へのリンクライブラリへのリンク福岡県内男女共同参画センター情報へのリンク地域団体検索サイト 地域のすばるへのリンクあすばる相談ホットライン電話番号0925841266 相談室のページへのリンク

【センター長コラム No.75】 記念日、記念週間、記念月間  (2022年6月21日配信)

こんにちは。

サフランモドキが梅雨の雨に濡れながら咲いています。梅雨の花と言えばアジサイ。アジサイは雨が似合いますが、晴れの日のアジサイも、花びらに光が透ける姿がランプシェードのようで素敵です。

お変わりありませんか。

 

 

今日は男女共同参画に関する記念日、週間、月間のお話です。

 

まず、6月23日から始まる「男女共同参画週間」についてです。

「男女共同参画週間」は、1999年6月23日に「男女共同参画社会基本法」が公布・施行されたことにちなんで、男女共同参画社会基本法の目的や基本理念について国民の理解を深めるために、6月23日から29日までの1週間を「男女共同参画週間」とすると、国の男女共同参画推進本部によって2000年12月に決められました。

 

国は、「男女共同参画週間」に、自治体や女性団体などと協力して、男女共同参画社会の形成の促進を図る様々な行事を全国的に実施しています。

 

その一環として毎年行われているのが、キャッチフレーズの募集です。

この募集は、昨年から、次代を担うユース世代を対象に行われています。

今年は、「性別役割意識にとらわれず、個性と多様性を尊重し、誰もが自分の可能性を信じ、生きがいを感じられる社会を実現していくきっかけとなるようなキャッチフレーズ」として、「『あなたらしい』を築く、『あたらしい』社会へ」が選ばれました。

 

皆さんもポスターを目にしていると思いますし、皆さんのお住いの市町村で、男女共同参画週間にちなんだ事業を独自に開催するところもありますので、是非ご参加ください。

 

 

次に、「男女共同参画の日」と「男女共同参画月間」の例をご紹介します。

 

先日、私は、行橋市の男女共同参画センター「るーぷる」で開催された「るーぷるフェスタ」に行ってきましたが、この「るーぷるフェスタ」は、行橋市の「男女共同参画月間」のイベントとして行われたものです。

 

行橋市では、2004年4月1日から施行された「行橋市男女共同参画を推進する条例」に、市民や事業者が男女共同参画についての理解を深め、男女共同参画の取組への意欲を高めるために、6月第3土曜日を行橋市の「男女共同参画の日」、6月を「男女共同参画月間」とすることが規定されています。

 

「るーぷる」では、女性団体などで構成される実行委員会によって、毎年、6月に男女共同参画のイベントを開催してきており、今年は17回目のフェスタが行われました。

 

条例は、市町村議会の議決によって制定される、その自治体内で適用される法なので、条例に規定されていることは大変重要なことです。義務を課したり、オーソライズしたり、その自治体の意思表示と言えます。

 

男女共同参画社会基本法が制定された後、日本各地で、男女共同参画条例制定の動きが広がりました。それは、基本法では、男女共同参画施策を進めるための男女共同参画計画の策定について、市町村は努力義務とされているのですが、条例に定めることによって「男女共同参画計画」の策定を義務化し、男女共同参画施策の実施を確実なものにしようとした自治体がたくさんあったためです。男女共同参画の推進を望む民意が反映されたのです。

 

条例に規定されている内容は、市町村によって様々です。お住いの市町村の男女共同参画推進条例をこの機会に読んでみてはいかがでしょうか。

 

最後に、「福岡県の男女共同参画の日」についてお話ししたいと思います。

 

福岡県では、2001年10月に公布・施行された「福岡県男女共同参画推進条例」の中に、「11月第4土曜日」を県の男女共同参画の日とすることが定められています。

「あすばる」は、毎年11月第4土曜日に、県および女性団体の連合体である「ふくおかみらいねっと」と共催して、「あすばる男女共同参画フォーラム」を開催しています。

 

今年も、11月第4土曜日の11月26日に「あすばる男女共同参画フォーラム2022」を開催します。

フォーラムでは、その年その年にふさわしいテーマで、男女共同参画の取組を県民みんなで加速するきっかけとなるようなメインイベントを行っていますが、今年は、福岡県築上町出身の脚本家・大森美香さんをお迎えして、トークを行います。

 

大森美香さんは、渋沢栄一の半生を描いたNHKの大河ドラマ「青天を衝け」の脚本や、同じくNHKの朝の連続テレビ小説「あさが来た」の脚本など、数々の脚本を書かれていますが、フォーラムでは、「あさが来た」の主人公のモデルとなった、女性の実業家のパイオニア・広岡浅子の生き方を題材に、私が大森さんにお話を伺います。(おしらせは、こちら

 

広岡浅子は、幕末、明治、大正期の、女性の自由や権利が制約されていた時代に、銀行経営や生命保険会社の設立を手掛けたほか、女性の大学の設立にも尽力しました。生命保険会社は現在も営業を続けており、今年設立120年を迎えています。女性の大学は、今年121年目の春を迎えました。広岡浅子がのこしたものは、今も生きているのです。

 

広岡浅子の座右の銘は「九転十起」。「七転八起」より2回も多く転んでも前向きに挑戦を続ける、というものです。

 

固定的な性別役割分担意識にとらわれず、誰もが自分の可能性を信じ、個性を生かして活躍できるような新しい朝が来るためのフォーラムにしたいと思います。皆さんのご参加をお待ちしています。

 

 今日は記念日のお話をしました。

記念日とは、ものごとを記念したり、過去の出来事を思い出したりするようにとの思いが込められた日で、広義には週間や月間なども含むそうですが、国や県の男女共同参画の記念日、あるいはお住いの市町村の記念日に、その意義や男女共同参画について考えていただければ幸いです。

 

終わりは、マイ農園だよりです。

今年は夏野菜の生育は今一つですが、果樹は何とか育っています。

今年初めて実をつけた梨が3センチほどになりました。強い風が吹いたり大雨が降ったりするたびに、落ちていないか心配しています。小さいときから梨の肌をしています。

クリにも小さな実ができました。

ではまた。

                                (2022.06.21)

  

お問い合わせフォーム
公式Facebook
メルマガ登録
ふくおかみらいねっと
あすばるのすまっぽん!