こんにちは。
今日の花は、日本のいにしえを想う名前がついた「御衣黄桜(ぎょいこうざくら)とムベの花です。
御衣黄桜は、緑色の花が咲き、次第に中心部から赤くなっていきます。名前の由来は、平安時代の貴族の着物=御衣が、萌黄色だったことから名づけられたそうです。
ムベは、天智天皇が山里で出会った老夫婦から渡された植物の実を食べ、この実を食べているのであれば長生きするのは「当然だ=むべなるかな」と言ったということから名づけられたとされます。
数年前に、みやこ町のフリマで見つけた小さな苗を植えていましたが、今年初めて花をつけました。私にとっては、この花は、「今年はムベの実がなるかな」の「むべ、なるかな」です。
さて、新年度が始まって早や10日が過ぎ、学校も職場も本格的に動き出していると思います。お変わりありませんか。
あすばるも、昨年の開館25周年の節目を過ぎて、新たな次の一歩を踏み出しています。
今年度の事業計画は、ニューズレターNo.235でお知らせしたとおりですが、今日は、その中から、参加者募集を開始したばかりの、地域の防災力を向上するための「男女共同参画の視点を持った災害対応人材育成講座」と、今年新たに始める2つの事業をご紹介したいと思います。
まず、「男女共同参画の視点を持った災害対応人材育成講座」です。
昨今、世界中で災害が多発しており、誰も取り残すことなく地域全体が生き抜くためには、発災時の避難から復興にいたるまで、多様な人の参画=男女共同参画の視点で災害への対応を考えることが必要です。
あすばるでは、昨年度この講座をスタートしましたが、今年は、より多くの皆さんが参加しやすいよう、実施方法を見直しました。
具体的には、昨年はオンラインでの配信をしましたが、今年は、北九州、福岡、筑豊、筑後の4つの会場で講座を行うことにしました。日程も、昨年は2日間で行いましたが、今年は、1日で終わるようにしました。今年は、「避難所運営」をテーマに、講義とグループワークを行います。
台風シーズン前の6月に開催します。4会場とも同じ内容で行います。お住いの地域以外の会場でも参加できますので、ご都合のよい日にご参加ください。
次に新規事業です。
1つは、「地域のリーダーを目指す女性を応援する研修」です。
地域には多くの団体がさまざまな活動をしており、たくさんの女性が団体に所属しています。また、町内会やコミュニティでも多くの女性がさまざまな役割を担って活動しています。
そのような女性がさらに地域のリーダーとして活躍するために大切な、国際的な視点や課題把握力、他者との対話力、連携の仕方などを学ぶための連続講座を開催します。視察研修も取り入れる予定です。いろいろな人と仲間になり、楽しく、自己変革する機会になると思います。
夏の開講を予定しており、近く募集を開始します。多くの女性の受講をお待ちしています。
新規事業のもう1つは、「政治分野における男女共同参画セミナー」です。
ご承知のように、世界経済フォーラムが発表するジェンダーギャップ指数で日本が世界の最下位グループに低迷している最大の要因は、政治分野におけるジェンダー不平等です。
政治分野のジェンダーギャップ指数は、国会議員の男女比、閣僚の男女比、過去50年間の国家元首の在任年数の男女比の3つの指標によって算出されますので、多くの女性に国会議員を目指してほしいと思いますが、国会議員になる前に、地域団体の役員、県議会や市町村議会の議員を経験して見識をさらに高めたのちに国会議員として活躍している人は数多くいます。
あすばるセミナーでは、政治家となって活躍した先輩の経験談を聞く機会を含め、なぜ政治分野の男女共同参画が必要なのかなど、政治を身近に感じていただく連続講座を計画しています。
9月ごろの開講を予定しています。このセミナーは性別を問わずどなたでも参加できます。是非ご参加ください。
あすばるでは、このほかにも、地域の皆さんが学んだり活動したりするうえで役立つ事業を計画しています。
随時ホームページでお知らせしますので、ホームページをチェックしていただきますようお願いいたします。
今年度も、あすばるの事業でお会いするのを楽しみにしています。
ところで、「コラムNo.71 Z世代が語る―『国際女性デー』あすばるイベント」でご紹介した福岡女子大学の学生さんたちが、自分たちの学びや活動についてインスタグラムでの発信を始めました。ユーザーネームは、fwu_asubaruです。是非フォローをお願いいたします。
おしまいはマイ農園だよりです。
畑の隅に植えている梨に花が咲きました。小さな木で、まだ1つも実がなったことがありません。ソラマメにも花が咲きました。こちらは、タネまきの時期が遅れてなかなか芽が出なかったのですが、暖かくなってから急に大きくなりました。光が当たると伸びるものですね。
コロナ感染が収まりません。引き続き感染予防にご留意ください。
ではまた。 (2022.04.14)