こんにちは。猛暑、お変わりありませんか。
ミカンの木の中に咲いたカンナと、黄色オシロイバナ。黄色は「ビタミンカラー」。夏バテの心を元気にしてくれます。
あすばるでは、毎年、11月第4土曜日の「福岡県男女共同参画の日」に「あすばる男女共同参画フォーラム」を開催していますが、今年も昨年に引き続き、オンライン開催とすることに決定しました。
今年は、あすばる開館25周年、福岡県男女共同参画推進条例制定20周年という節目の年です。できれば、皆さんにリアルにご参集いただきたいと思っていましたが、新型コロナウイルス感染拡大の現状と、今後の準備スケジュールを勘案した結果、オンライン開催とすることとしました。
なお、昨年と同じように、市町村に協力をいただいて、視聴会場を設ける予定です。オンライン参加が難しい方は、お住まいの近くの視聴会場でご覧いただけます。
記念の年にふさわしい、皆さんの記憶に残るフォーラムにしたいと考えています。詳細のプログラムは、ホームページやチラシでお伝えしますので、是非ご参加くださいますようお願いいたします。
さて、今日は、ユニークなポテトサラダ論のお話です。
総菜売り場でポテトサラダを買おうとしていた子ども連れの女性が、高齢の男性から、「母親ならポテトサラダぐらい作ったらどうだ」と言われたのを目撃したというツイートをきっかけに、「ポテサラ論争」が起こったのは昨年の夏だったと思います。
このつぶやきをきっかけに、子育てへの無理解、料理への無理解、男女差別、ジェネレーションギャップなど、さまざまな意見がネット上に飛び交いました。
今日は、その「ポテサラ論争」ではなく、ポテトサラダと和食の和え物について、大変興味深い主張をご紹介したいと思います。
その主張をしているのは、料理研究家の土井善晴さん。土井さんと政治学者の中島岳志さんの対談『料理と利他』(ミシマ社、2020年)の中で、ポテトサラダ論を展開しています。
ポテトサラダは、ゆでたジャガイモや人参、塩もみしたキュウリ、ゆでたまご、ハムなどをマヨネーズで和えて作りますが、土井さんは、混ぜすぎてはいけない、混ぜすぎると味が落ちる、混ぜ加減が大切だと言います。
混ぜて均一になるよりも、ムラがあるほうがよいとも言います。
和食に、和え物という料理があるのをご存じだと思います。豆腐を使った白和え、すり胡麻を使う胡麻和えなどです。和え物は、形がなくなるまで混ぜてしまうのではなく、それぞれの味や形を残している、「混ぜる」と「和える」は違うんです、と言います。ハーモニーだというのです。
深いですね。
組織や社会も同じで、一人一人の個性を大切にして、でも全体的な調和がとれている、というのが、よい社会ではないかと思います。
組織のリーダーも、おいしいポテトサラダや和え物をつくる料理人の心を持たなければならないと思いました。
上にご紹介した『料理と他利』には、ポテトサラダ論のほかにも、土井善晴さんの独特の料理哲学が満載です。またいつかご紹介できればと思います。
「待てない」と思う方は、あすばるライブラリーに近く配架しますので、是非お読みください。
あすばるライブラリーでは、夏休みに合わせて、自由研究をテーマにした企画展示を行っています。
あすばるならではのSDGsやジェンダー平等に関する本のほか、世界中を旅する気分を味わったり、親子で工作や料理にチャレンジしたりするときに参考になる本を選書しました。
大人も子どもも、ワクワクするような自由研究をしてみませんか。あすばるライブラリーでお待ちしています。
終わりは、マイ農園だよりです。
ベランダのプランターで育てていたスイカを収穫しました。受粉から40日、小玉スイカですが、2.5キロもありました。甘くてシャキシャキ、おいしかったです。
新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。健康管理にご留意ください。
ではまた。 (2021.07.30)