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古賀 桃子(こがももこ)さん  (2006年1月取材)

【ロールモデル】
ロールモデルとは

NPO法人ふくおかNPOセンター 理事長

誰もひとりぼっちにしない社会を作りたい

 

NPO活動への目覚め

 古賀さんがNPOに関心をもたれたきっかけは、大学時代に法学部で行政学を専攻し、その中で、博多部のまちづくり団体へのボランティアとしての参加したことです。そこでの事務局運営の活動を通し、組織を運営していく難しさを体験し、活動への興味を持ち始めました。そこでの経験がその後の進路に与えた影響は大きく、その後、大学院でNPOについて専門的に研究されました。

「コンサルティング活動」と「プロモーション活動」

 「普通の人達の相談に身の丈で応えたい」という思いが募り、2002年、「ふくおかNPOセンター」を立ち上げました。“草の根活動”というのが古賀さんのNPO活動のモットーで、自立したNPOを目指して活動されています。設立当初、スタッフは古賀さん1人だけで、手持ちの15万円を設立資金として貸すという形でスタートしました。この団体は、NPOの活動基盤整備及び活性化と、人々の生活の質の向上に寄与することを目的としています。これを進めるために、具体的に2つの事業の柱を掲げています。一つは、NPOの設立・運営に関する相談や団体の広報PRの手伝い、メールマガジンや各種ニュース発信などを通したお役立ちサービスなど、“草の根活動”を円滑かつ効果的に行うための「コンサルティング活動」。もう一つは、社会貢献を担う人材育成事業の提案、NPOの企画力・専門性を生かした商品の開発など、社会的な啓発・提案・企画開発・広報を進める「プロモーティング活動」にも力を入れています。
 最近では、企業や行政からの問い合わせも増加し、社会貢献活動や市民活動の推進について教えてほしいとの要望も多くなりました。セミナーの講師などでマイクを握った際、親と同じ「団魂の世代」の人達が耳を傾ける場面もあります。

目指すはNPO人生デザイン計画

 団体の事業のうち、最近特に力を入れているプロジェクトが『NPO人生デザイン計画』と『市民事業[やりがい×いきがい×とんとん]プロジェクト』です。ニート、フリーター、団塊の世代といった多様な人々が、社会や地域の中でNPO・ボランティア活動を通じて、人生設計を描いたり、豊かにできるような働きかけや発信をしています。実際にNPO活動で充実した暮らしをしている人達の体験や知恵を多くの人々と共有する機会を持ち、色々な人たちの「初めの一歩」を応援しています。

これからの夢とメッセージ

 古賀さんのNPO活動の目的は、「市民社会」、つまり、草の根の市民自らが、QOL(人生やくらしの質)を最大化する社会づくりにあります。「交流会で意気投合した人達が、新しい団体を立ち上げる。人と人のつながりを残せている実感があります。当センターの研修や相談等を利用された人の活躍はすごく嬉しいです」と古賀さんは語られます。 そして、これらのことを通して、「お互いの人が周りの人たちとのつながりを大切にして、元気な人を増やすことで、さらに社会を元気にしていくこと」を目標に、日々活動しています。
                                    (2006年1月取材)

コラム

☆近況紹介☆

〔近況をお聞きしました!〕
 地域の課題解決に、NPO・地縁組織・企業・行政等がともに“協働”で取り組まんとする動きが高まる中、企業・行政を対象に、協働の理解促進やスキルアップ゚の研修や対話の場づくりやファシリテーション等を行う機会が増えています。
 他方、NPOや地縁組織向けには、多様な属性の人たちとの出会いと交流を図る定例的な会合(5丁目カフェ うさぎ等)や企業より寄せられる物品類をNPOに仲介するサービス(つこ~ちゃらん)等を行っています。
 平成21年度からは、日本初のマルチステークホルダー(社会を構成する多様な主体で討議する形式)の場である「社会的責任に関する円卓会議」にもセクターの代表協議者として参画。こうして、日々、さまざまなセクターの人や組織との関わりを大切に、活動しています。
(2011年2月)

プロフィール

福岡市生まれ。学生時代に福岡市都心部のコミュニティ再生の活動に携わり、98年福岡初のNPO支援組織・NPOふくおかの設立と同時にスタッフに。00年、九州大学大学院法学科修士課程修了、同年事務局長就任。02年退職、現組織を設立。
[草の根から、社会を描く。]を合言葉に、NPOに関する相談や研修の他、企業や行政向けの啓発・コーディネート等、多角的なアプローチでNPOの活動基盤整備を図る。 www.npo-an.com

〈これまでの歩み〉
大学で行政学を専攻し、行政・企業・NPO等のフィールドワークに従事

大学院ではNPOを専門に研究。博多部のまちづくり協議会にボランティアとして参加し、NPO活動も積極的に進める。

2002年、出資金15万円、スタッフは古賀さん1人だけで、「ふくおかNPOセンター」を立ち上げ、“草の根活動”を始める。

当初は、NPOの設立・運営に関する相談や団体の広報PRの手伝い、メールマガジンや各種ニュース発信など“草の根活動”を円滑かつ効果的に行うための「コンサルティング」を行う

現在は、「コンサルティング」と併せて、人材育成事業の提案、NPOの企画力・専門性を生かした商品の開発など、「プロモーティング」も行っている

最近では、企業や行政からの相談や講演・研修依頼も増加し、社会貢献活動や市民活動の充実を図る

 

 

 

 


 

 

 

 

キーワード

【か】 【NPO・ボランティア】

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