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福岡県大学連携・若年者スタート応援事業(筑後地区)・久留米市次世代男女共同参画促進事業

【基調講演】
講師:川島 高之さん(NPO法人ファザーリング・ジャパン 理事、NPO法人コヂカラ・ニッポン 代表、三井物産ロジスティクス・パートナーズ 社長)
【社会人と学生のワールドカフェ】
リソースパーソン:社会人16名
コーディネーター:園田 博美さん(株式会社キャリア研究所 代表取締役、NPO法人 FOCUS 理事長)
<会場>久留米市役所2階 くるみホール

 あすばると久留米市男女平等推進センターの主催で行った本講座は、午前10時から午後4時までの長時間にもかかわらず、70名を超す学生さんたちにご参加いただきました。

     午前の部は川島さんの基調講演。「自分の未来を想像し、創造しよう!無いものをなげくな、あるものをいかせ『自分のチカラ』を、信じよう」がテーマ。「無いものをなげくな、あるものをいかせ」とは、パラリンピックの精神だそうです。
     川島さんご自身の学生時代の就職活動や恋愛の話で、参加者の皆さんの気持ちがほぐれ、和やかな雰囲気となったところで、「就職」について話がスタートしました。
     「今までの就職活動は、『就職』でなく『就社』。一般的にはどの会社に入るかということを考え就職活動をしていました。これからは、会社を選ぶのではなく、“職”を選んでその道でプロフェッショナルを目指してほしい。そのためにはどの学校を出たのかでなく、何をやってきたのか、どの会社に勤務するかでなく、何ができるかが重要です。自分ができることを発揮するために人の『役に立つ』ことを考えましょう。人のために何かをしたいと思い、相手の言っていることを聞き取ろうとする人は社会人1年目からでも活躍できます」と述べられ、「好きなこと」と「得意なこと」を掛け合わせ、「職業」を導き出す方法を語られました。「好きなこと」が野球で、「得意なこと」が野球であれば野球選手という職業が出てくるが、「得意なこと」が勉強であれば野球部顧問、手先が器用であれば用具メーカーで用具を作る仕事というように、「好きなこと」と「得意なこと」の掛け算で様々な職業が考えられると複数の事例を挙げられました。そして、「短所もポジティブにとらえると長所になる。自分をなげいたりせず、仕事を前向きにとらえてほしい」という話から、参加者は「好きなこと(わくわくすること)」と「得意なこと(長所)」を掛け算し出てくる職業を書き出すワークを行いました。できるだけ多くの好きなことや得意なことを書き出すように促し、掛け算して出てきた職業を何人かに発表していただきました。
     会社経営者でありながら、子育てや家事、お子さんの少年野球のコーチやNPO活動などを楽しみながら行っているという川島さんの実体験を織り交ぜながらの講義は、学生たちが近い将来と少し先の将来を考えるのに様々な気づきを与えたようでした。
     最後に、「自己肯定をして将来を想像してほしい。自己肯定とは好きなことや得意なことでそれが皆さんの最大能力であり財産です。日々変わってもいいので、自己肯定をし、想像して将来の自分(=職業)を考えてほしい。就職のときまでに自分の将来が決まらない場合は、入った会社で考えればいい。自分を肯定すれば目標ができる、目標ができると頑張れる、そうすると成長する、それが自信につながり更に自己肯定へという順回転を人生に入れてほしい。失敗を恐れず、前を見て進むと道は見えてきます」とまとめられました。

       午後の部は、社会人と学生のワールドカフェ「社会人に聞いてみよう!~働くこと・結婚・育児・ライフプラン~」。銀行員、デザイナー、新聞記者など様々な職種の社会人16名をリソースパーソンに、各テーブル1名のリソースパーソンと4、5名学生のグループに分かれ、20分のセッションで3ワーク行いました。

         最初に、コーディネーターの園田さんから「ワーク・ライフ・バランスとは、本来、仕事もそれ以外の生活も希望するバランスで展開することだが、日本人は大半の時間を仕事に使っている。しかし、一人あたりの労働生産性は世界から見ても低く、平均世帯収入も下がっており、子供を持つことが経済的に大きな負担になっている。少子高齢化でワーク・ライフ・バランスの社会的ニーズが高まっている中で、男性も含めた働き方の見直しが必要」とデータを示しながら情報提供をしていただきました。

           その後、ワールドカフェがスタート。リソースパーソン以外はテーマごとにテーブルを移動します。最初のグループで「社会人と学生の恋愛観・結婚観の違い」、次のグループで「家庭(配偶者・子ども)を持って感じたこと、感じそうなこと」、次のグループは「働くことって?社会って?」というテーマでディスカッション。そして初めのグループに戻り、他のグループで話したことをフィードバックしました。楽しそうな雰囲気ながらも、参加者全員が他の人の意見に耳を傾け、自分の意見を述べることに集中していました。
           最後に、コーディネーターの園田さんから「これから自分が将来どういうビジョンを描いていきたいのか。様々な価値観に触れてどうするのかを考えてもらいたい。自分が幸せだと思える軸を見つけてほしい」とのお話がありました。
           全体を通しての感想では、「考えたことのなかった育児休暇のことなどを考えることができた」「同世代でも恋愛観結婚観が違うし、社会人たちともいろんな意見が聞けて良かった」「今必要なことは悩むことより何をすればいいのか考えていくこと。どういう自分になりたいかで会社を選ぶことが大事」という声が聞けました。
           講座終了後の交流会・名刺交換会では、ほとんどの参加者が残り、まだまだ話が尽きない様子でした。

            タイトルこれからの自分をデザインする!~働くこと・生きること~
            開催日時 2015年10月24日(土)

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