今年は1期生から3期生の20名の参加がありました。
始めに、塾生の近況報告。「いきいき塾で地域のすばらしさを知って子ども向けのワンデースクールを始めた」、「塾での課題研究を活かして会社で営業改革を進めている」など、卒塾後もそれぞれのフィールドで活躍している塾生の報告がありました。
セミナーの講師は、東京の世田谷でPolarisという新しい働き方を提案、実践している会社の代表取締役の市川 望美さん。
「心地よく暮らし、心地よくはたらく」という、あたりまえだけどなかなか実現が難しいことに、当事者として取り組んできた方で、子育て中のママたちがそれぞれのライフステージに合わせて、自分が望む分だけ仕事ができる会社を3年前に設立。
職場には、子連れ出勤もOKで、在宅ワークも可能。しかし、「ゆるやかだけど本気で働く」というコンセプトで、生活者からの視点やそれぞれの経験を持ち寄ることで、新たな働き方や価値を提案しています。
そして、もうひとつPolarisのミッションとして重要なことは「未来における、あたりまえの働き方を創る」ということ。「未来のために、今どうしたらよいかを考える」というぶれない軸をもったことで、長期的な視点を持つことができ、選択肢も広がったとのこと。
具体的な仕事の例としては、マンションの購入を考えている人にママたち目線の地域情報を提供し、その売上げに貢献している事業や引っ越し先の下見代行事業などで、地域と企業が連携することで新たな価値が生まれているとのこと。まさに、「ママでもできる仕事」ではなく、「ママが提案する新しい仕事」です。
塾生からは、「大企業とのコラボはどうやって実現したのか」、「持続させていく秘訣は」など、たくさんの質問があり、講師からの回答として、「プレスリリースやHPなどで伝えたいことを発信し、理解してくれる人がいて、つなげてくれた。いろいろな立場の人に知ってもらう努力を続けてきた」、「多様で柔軟に働くために、『機会を平等にする』、『それぞれの“心地よさ”を軸に置く』などの行動規範を作ってきた」というお話があり、塾生それぞれの働き方のヒントにもなったようです。
講義のまとめとして、「自分が知らないことを知る、違うフィールドの人と話すことが領域を広げ、共通のゴールにつながる」という「越境の学び」のお話があり、異業種の人が共に学ぶいきいき塾の卒塾生は、改めて「学ぶ」ことの重要性を認識したようです。
受講者の感想でも、「今後の働き方を考えるいい刺激になった」、「自分自身がやれない理由、やらない理由を言う女性になっていることに気がついた」、「埋もれている普通のものを価値として提案できるすばらしさを感じた」などの声がありました。
タイトル | 平成27年度ふくおか女性いきいき塾 修了生フォローアップ講座 |
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開催日時 | 2015年9月19日(土) |