ふくおか女性いきいき塾も8回目となるこの日は、女性の大活躍推進福岡県会議の女性管理職ネットワーク WE-Net福岡のみなさん7名によるワークショップ型の講義「リーダーシップ」でした。
まず、この講座をやるにあたって塾生に取った事前アンケートによると、約3割弱が「リーダーシップを発揮している」、質問を変え「発揮するために何かしている(発揮している、していに関わらず)」は約8割弱、6割以上が「今後、社内とか団体内で昇進することを望む」という結果が紹介されました。アンケートから塾生は前向きな人の集団であるということが分かりました。また、7名の講師の皆さんもとても前向きな人ばかりで、塾生と一緒にディスカッションをやっていくことで、ぜひ今日は、お互い何かちょっと変化があるといいなと思います、という言葉から始まりました。
続いて、リーダーシップの働きについてのレクチャーです。まず、上司や管理職といった「リーダー」がポジションによって発揮しているのは「ヘッドシップ」といい、「リーダーシップ」はこういった権限や職位に関係なく発揮できるものであるとの説明がありました。そして、自分の現在のリーダーシップスタイルをチェックシートを元に判定。リーダーシップには指示型・参加型・委任型の3つのスタイルがあり、それらに優劣はなく、相手の能力や特性をしっかり見ながら、状況に応じて発揮するものだと解説されました。部下から上司へリーダーシップを発揮することもある「意識のリーダーシップ(=フォロワーシップ)」という考え方が新鮮だった塾生もいたようです。
それから、6つのグループに分かれて、講師のみなさんと一緒にワールド・カフェ形式で対話をしながら、自分なりのリーダーシップを探求する旅の始まりです。「各自で考えるリーダーシップとは」、相手を変えて「リーダーシップを発揮するために実践していること、悩んでいること」というテーマで話しました。そこは、前向きな女性たちの集まり。あちこちから大きな笑い声が聞こえ、ファシリテーターの声もかき消すほどのにぎやかさです。再度、相手を変えて、対話の中で学んだこと、気づいたことを共有した後に、A4用紙に「私は○○します!!」という決意を記入。全員が明るい笑顔でそれぞれの決意表明を行いました。
最後に、講師7名からリーダーに求められる大事なことを改めて纏めていただきました。“積極的に他者を理解しようという気持ち”、“自らが高い目標を持って実現に努力していること”、“仕事上の判断軸を持っていること”、そして、“他者を巻き込み、やる気にさせるコミュニケーション”。「Just do it」、「Yes,you can」。信念を持って、失敗をおそれず、まずは前に一歩進んでいただきたい。そして、何事も当事者意識を持って、取り組んでいっていただければ仕事も楽しく、毎日も楽しく、生活も充実していくのだと。これまでの経験をもとに繰り出される言葉に、塾生は熱心に聞き入っていました。
塾生からは「リーダーシップは誰でも発揮すべき能力であり、心構えであること。日々一人一人が心構えを実践すれば、組織やグループがより活性化すると思いました。」「リーダーとしていくつかの組織で取り組んできたが、リーダーを目指す人や実際のリーダーの方々と話す機会をいただき、重要な気付きがあった。信念を持って、コミュニケーションを取り続け、ゴールを目指していく。」といった感想や決意が聞かれました。この日の夜には、一期生・二期生との交流会も開催され、とても刺激を受けた一日となったようです。
講師:女性の大活躍推進福岡県会議の女性管理職ネットワーク WE-Net福岡
西部ガス株式会社 人事労政部人事サービス室 マネジャー 一瀬香さん
福岡日産自動車株式会社 法人営業部 部長 古賀雅美さん
日本政策金融公庫 福岡西支店 融資第三課長 澤田かおりさん
株式会社日立製作所 九州支社 公共情報システム営業部 部長 杉本美穂子さん
株式会社ドコモCS九州 総務部 担当部長 竹之内マリ子さん
株式会社ポータル 人材部 部長 古田香さん
福岡県新社会推進部 部長 大曲昭恵
タイトル | 平成26年度ふくおか女性いきいき塾 講座⑧「リーダーシップ」 |
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開催日時 | 2014年11月29日(土) |