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男性管理職のための女性活躍推進セミナー   公開講座

多くの経済団体、関係団体の協力のもと、福岡県と共催で男性管理職のための女性活躍推進セミナーを11月25日(火)、アクロス福岡で開催しました。4回連続講座の第一回目となる当セミナーは公開で行い、男性の企業経営者や管理職の皆さんなど、約180名の方々にご参加いただき会場は満席となり、本テーマへの関心の高さが伺えました。
 開会に際して、小川洋福岡県知事が「女性社員のキャリアアップ支援、ワーク・ライフ・バランスの改善、求められる管理職像をそれぞれ考えるヒントにしていただきたい」と挨拶を述べました。
 最初に「女性活躍推進とワークライフバランス」と題して株式会社大和証券グループ本社代表取締役会長の鈴木茂晴さんによる基調講演を行いました。平成16年に社長に就任され、全国の支店で働く女性達が非常に優秀であるにもかかわらず、重要な仕事や役割を与えられない・期待されていると感じられない・結婚出産などで辞めざるを得ないという声を聞いた鈴木さん。社内に女性活躍推進チームを発足させ、育児などと仕事の両立を可能にするための多くの制度を導入し、それを実際に社員が使えるように工夫を重ねてこられました。また、女性の登用に際して、一人だけを象徴のように抜擢するより多数を登用するのが重要だとして、4人の女性役員を一度に誕生させたり、支店の法人営業職の三分の一を一気に女性にしてうまくいった例を説明されました。そして、女性が働き続ける上で大きな問題である長時間労働についても19時退社を徹底され、現在は定着しているそうです。こうした取組の結果、現在の女性管理職比率や役員比率は大きく高まるとともに事務職からエリア総合職に変わる女性も大幅に増えるなど、女性の意識もかなり変わってきているということです。取組の背景として、企業の持続的な成長には社員のモチベーション、ロイヤリティの向上が欠かせないことをまず挙げられました。他にもビジネスモデルが変化し、資産形成を総合的にコンサルティングするサービスに変わったため、女性の力が求められるようになったそうです。取組に反対する人がいても、背景を説明し、成果を見せることで納得させていくこと、強い信念をもって取り組むことが重要だと述べられ、社員にとって少しでもよい会社になるよう努力している会社は、将来きっと変わってくるという言葉で講演を締めくくられました。
次に「我が社の取組について」と題して有限会社サイズ・コミュニケーションズ代表取締役の高見真智子さんをコーディネーターに迎え、パネルディスカッションを開催しました。TOTO株式会社人財本部人財部部長の池田正昭さんには、「女性が購買の決定権を持っているのだから女性に選ばれる企業になる」など同社が女性活躍に積極的になった経緯を伺い、相手に「関心を持っている、信頼している」ことを示すコミュニケーションで女性社員の能力を伸ばせるとご自身の体験を語ってくださいました。エコー電子工業株式会社ソリューション営業部第一営業課課長の右田良隆さんは「男性管理職はこれまでの成功体験を引きずらないで、女性社員を理解することが大切」とお話いただきました。また、女性社員がお客様から直接叱られる機会を与えることも経験、成長の糧となるそうです。パネリストも務めていただいた鈴木さんには、会場から寄せられた様々な質問にも丁寧にお答えいただき、参加者は熱心に聞き入っていました。
最後に一般財団法人九州地域産業活性化センター専務理事 鉄川洋さんが、同センターが事務局を務める「女性の大活躍推進福岡県会議」の女性管理職比率等の自主宣言登録制度について説明し、会場の企業の皆さんに宣言を呼びかけました。

    タイトル11/25 多様性時代の上司の条件 『求められる上司像が変化している』 定員150名(先着順)
    開催日時 2014年11月25日(火)

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