ふくおか女性いきいき塾の第10回目の講義は、麻生教育サービス株式会社顧問であり、多様な人材が活躍する地域社会づくりのために精力的に活動される松田美幸さんを講師に迎え、「効果的なプレゼンテーション」について学びました。
まずは2020年東京オリンピック招致のための日本のプレゼンテーション、およびTEDトークのプレゼンテーションビデオを観て、気付いたことを全員で共有しました。身振りや表情といった見た目、間の取り方や抑揚などの話し方が印象に残った人が多いようでした。キーワードの繰り返し、短く端的な表現、伝えたいことは3つに絞る、数人で行うときは役割を明確にすることなど、いいプレゼンから学ぶことがは多々あります。
11月23日の中間報告会での発表についてグループごとに振り返り、全員で感想を語り合いました。松田さんは「プレゼンテーションの構成要素は、コンテンツ(内容)・デリバリー(伝達)・プレゼンター(人物)の3つ。聴衆を理解して、メッセージを絞り込むことが重要。」で、「とにかく練習を繰り返すこと」を強調されました。これらを踏まえ、ひとり1分ずつのプレゼンテーションを実施。テーマは、エレベーターの中で上司などにいきいき塾のことを伝えるというもの。塾生の皆さんは突然の課題に戸惑いつつも、数分間で構成を練って個性豊かな発表を繰り広げ、良い点や改善点を指摘し合いました。
後半は、最終報告会に向けて、グループごとに研究発表の構成を再検討しました。「誰に」「何を伝えるのか」という最も大切な2点について、ホワイトボードに書き出し、改めて方向性を確認しました。最後に松田さんから効果的なプレゼンテーションについての解説がありました。パワーポイントに頼らないで語りかけること、ストーリーで伝えることがポイントです。また、聴衆とつながるために冒頭で惹きつけること、情熱を見せ感情に訴えること、聴衆の心に残るために、シンプルさ、意外性、具体性を心掛けるようにとアドバイスされました。
最終報告会まであと2か月となり、方向性をきちんと定め、効果的なプレゼンテーションを行いたい塾生たちにとって、実践的でわかりやすい松田さんの講義は、大変学びの多い時間となりました。「自分たちだけでは気づかなかったことを指摘してもらえたり、客観的な視点で内容を組み立てる訓練になり、大変ためになりました。」などの感想が聞かれ、最終報告会に向けて、さらにやる気と自信が高まったようです。2月15日の最終報告会にぜひご期待ください。
タイトル | 講義⑩「プレゼンテーション」 |
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開催日時 | 2013年12月14日(土) |