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ふくおか女性いきいき塾(10/5開催分)

 本年度のふくおか女性いきいき塾がスタートして、はや3か月。第6回目の講師には、法政大学経営大学院教授の高田朝子さんをお迎えしました。さっそうと登壇した高田さんは、ご自身が福岡市で生まれてからこれまでの経歴を紹介。その後、塾生が自己紹介をして、一気に和やかなムードが広がりました。
 今回はビジネススクールでは広く使われている「ケースメソッド」を通して、「リーダーシップ」について学びました。ケースメソッド授業とは、現実の企業経営の実態をもとに作成したケースを教材として、講師と学習者が当事者として分析しディスカッションする形式の授業のこと。参加者はリーダーに要求される統合力・洞察力・戦略力を磨くことができて、意思決定の訓練になるそうです。
 今回の題材は、大手銀行の支店で初の女性渉外課長として就任した主人公が、部下や上司との対話を通して、現場を改善していこうとするケースです。塾生はケースを予習しており、グループに分かれてディスカッションを開始。塾生は最初は戸惑いながらも、ホワイトボードに書き込みながら整理していくことで、次第に活発な議論へ展開していくことができました。続いて、クラス・ディスカッションへ。高田さんが質問を通して視点を掘り下げていくと、塾生たちも新たな気づきや考え方にうなずいたり発言したりして、討論が進められました。塾生たちは真剣な表情で、ときに笑いも交えつつ、積極的に参加する様子が印象的でした。
 また、強い現場について考えました。強い現場作りのためには動機づけが重要であること、自分たちはできると思う「チーム効力感」を持つことが大切だと語られました。それは成功体験はもちろん、人からの言葉によっても高められるそうです。そのためには情報が組織内にうまく循環していることに加えて、人脈形成いわゆる“自分や組織のために力を貸してくれる可能性がある人とのつながり”も必要とのこと。その要素として、一緒に修羅場をくぐる経験をすること、意識して他人と交わること、自己開示すること、相手への信頼と自信をもつことなどとアドバイスされ、にぎやかな講義が終わりました。
 参加者からは「同じ事例でも人によって、それぞれ感じるポイントが異なる点がとても興味深く、マネージメントの難しさと重要性を感じました」などの感想が聞かれました。

    タイトル講座⑥「リーダーシップ」
    開催日時 2013年10月5日(土)

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