福岡の4地域(北九州・福岡・筑後・筑豊)で開催するこの講座は、それぞれの地域で活躍している女性をパネリストにお迎えし、その地域にちなんだテーマでディスカッションしていきます。
第2回目は福岡地区。パネリストにG&E株式会社元代表取締役で、「福岡県女性研修の翼」第1回団長も務められた山口信子さん、コラムニストで一般社団法人「ピュアウーマン」代表のトコさん、でんホーム株式会社代表取締役社長で、「ふくおか明るい読書会」も主宰されている藤本香織さんを迎えて、「福岡の時代をつくった女性たちーそして、これから」をテーマに会場のみなさんと共に考えていきました。
まずは、女性が生き方や働き方を選びにくかった時代から女性の地位向上のための活動に取組み、男女平等の実現に大きく貢献してこられた山口さんより、第1回目から参加されてきた「世界女性会議」の様子などを詳しく解説していただきました。そして何より大切なのは「平和・平等・人権」であり、世界が手を取り合い、連携して行くことが男女平等には不可欠だということを熱く語られました。
次に、女性の社会進出が少しずつ進んできた時代を代表してトコさん。「“男は仕事、女は家庭”という教育に何の疑問も感じず、専業主婦となり16年。○ちゃんのお母さん、○さんの奥さん、○家の嫁と呼ばれるようになり、ふと、個人を失っていることに気づいたんです。それから、女性の為の団体やネットワークを広げるべく立ちあがりました。」と当時を振り返り、専業主婦や育児期の女性も、個人としての人格を大切に、1人の人間として生きていくことの大切さを語っていただきました。
そして、女性が働くことが当たり前になった世代の藤本さんより、会社ではまだ男女格差が残っている現状を、ご自身のエピソードを交えてお話いただき、この現実を若い世代が自覚し、明るい未来を創っていくためには、それぞれが個性を尊重し、自分らしく行動を起こしていくことが大切だと語られました。藤本さんも読書会を主宰し、多様な人々との交流の場を設けたり、インターネットを通して世界とつながり、課題の解決や見識を深めるなど積極的に活動されています。
最後に、山口さんからは「やりたい事は思い切りやりなさい」「大きな目標を持ちなさい」、トコさんからは「人生を楽しみながら過ごせるように、ネットワークを築き、力を合わせて頑張っていきましょう!」、藤本さんからは「それぞれの個性を活かして自分らしく生きていきましょう」と力強いメッセージをいただきました。
参加者の皆さんからは「福岡にいる女性団体の団結が本当に必要だと思いました。」「一度きりの人生。悔いのない人生を送れるよう、自分の充実できることをしていきたい。」などの意見が寄せられ、大きな力と勇気をもらったようです。
タイトル | 福岡の時代をつくった女性たちーそして、これから |
---|---|
開催日時 | 2012年10月2日(火) |