福岡県警察本部犯罪被害者相談電話「ミズ・リリーフ・ライン」で、日々相談を受けている心理カウンセラーを講師に迎え、「犯罪被害にあわれた方々の心のケア」と題して、相談を受ける折の姿勢などをお話し頂きました。まず、勇気を出して相談してくれたことをねぎらい、行動を決めきれない被害者のゆれ動く気持ちに共感しながら耳を傾ける、そして「暴力を受けていい人はいない」と繰り返し伝えるという講師の言葉には、支援する優しさとDV防止を願う強い信念を感じました。また、模擬電話相談では、講師が相談者に寄りそう様子を実感でき、参加者は被害者支援について理解が深まったようです。
次に、フェミニスカウンセラー椹木京子さんには、「自分大事にする」とのテーマで、被害者の傷つきと回復について、講義と簡単なワークを実施していただきました。傷ついた感情は放っておくと「怒り」に変化し心や体に悪影響を与えること、また傷つきは劇的に回復するものではなく、自分を誉める、短い時間でも自分のための時間を持つ、物事をプラスの方向から見るなど、小さなことを積み重ねることが回復につながるという言葉に、参加者には、自分のこととして考えられたとの感想もありました。
タイトル | DV防止及び被害者支援セミナー (第3回) |
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開催日時 | 2012年8月20日(月) |