ハチドリ舎のつくりかた ソーシャルブックカフェのある街へ
安彦 恵里香/著 地平社
ここは、広島にあるソーシャルブックカフェ「ハチドリ舎」。政治、ジェンダー、差別など、まじめに社会問題を語っても「引かれない」場所を、との思いで作られました。本書では、国内外から様々な人が訪れ、手づくりの椅子やこたつでくつろぎ、語り合い、つながりあう様子とともに、カフェ立ち上げの経緯や運営についても詳しく綴られています。この春、なにかを始めてみたい人の背中を押してくれる一冊です。
性的同意は世界を救う
斉藤 章佳,櫻井 裕子/著 時事通信出版局
わが子を性暴力の加害者にも被害者にも、傍観者にもしないために、どのような教育をすればよいのか、悩む人は多いかもしれません。本書は、性教育や様々な依存症の臨床に携わっている専門家の二人が「性犯罪再犯防止プログラム」を実施した経験から、特に男の子の保護者に知ってほしい情報をテーマごとに解説しています。幸せに生きるための性教育(包括的性教育)について、考えてみませんか。
透明なルール
佐藤 いつ子/著 KADOKAWA
クラス替えでたまたま「一軍」グループに入ってしまった中学2年生の優希。友達から浮かないよう、周りに調子を合わせる自分にモヤモヤしながら学校生活を送っています。しかし、次第に自分を縛っている「透明なルール」の存在に気づき、立ち向かっていきます。周囲の空気と自分らしさの間で葛藤する思春期の少女の心の成長を描いたこの小説は、模試や教材にも使用されている話題作です。