ロンドンの片隅で、この世界のモヤモヤに
日々クエスチョンしているよ。
クラーク志織/文・イラスト 平凡社
フェミニストになりたいわけじゃないけれど、ちょっとモヤモヤしている・・・。このエッセイは、イギリスに住むイラストレーターの著者が、女性特有の生きづらさに気づくところから始まります。性被害やルッキズムなどについて、感じたことをありのままに綴った言葉に、「なんだかおかしいなと思ったら、遠慮せず声を上げていいんだよ」というメッセージが込められています。肩の力を抜いて読んで欲しい一冊です。
青い壺
有吉 佐和子/著 文藝春秋
約半世紀前に書かれたこの連作短編集が、今、再び注目されて話題になっています。無名の陶芸家が生み出した美しい「青い壺」が、売られ、贈られ、盗まれ、人から人へと渡っていく過程で繰り広げられる人間模様がリアルに描かれています。定年後の夫婦、シングルマザー、嫁姑の関係など、当時と今とで変わったこと、変わらないことをどちらも感じることができます。さて、「青い壺」の行方はどうなるのでしょうか。
ジェンダー・ディスカッションブック
プラン・インターナショナル・ジャパン/著 合同出版
この本には、ランドセルの色から職業に至るまで、ジェンダーにまつわる様々な思い込みについてみんなでディスカッションできるよう、場面ごとにポイントがまとめられています。今まで疑問にさえ思わなかったことも、自分で考え、また他の人の意見を聞くことで、新たな気づきがあるかもしれません。この本を使って、家庭や学校、地域活動など、あらゆる場面でみんなで話し合ってみましょう!