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国連ハビタット福岡本部 本部長補佐官 星野幸代さん特別講演「ジェンダー平等に関する国際的な動向や課題を知る」を開催しました

 9月28日(土)に「第2回地域のリーダーを目指す女性応援研修」の特別講演として、国連ハビタット福岡本部 本部長補佐官の星野幸代さんをお招きし、アジア各国における「まちの発展」と「課題解決」に向けた活動や国際機関での仕事についてご講演いただきました。


国連ハビタット福岡本部 本部長補佐官 星野幸代さん

国連ハビタットではアジア太平洋地域を管轄され、SDGsのゴール11「住み続けられるまちづくりを」の実現に向けて、災害復興時などに地域づくり・住まいづくりの支援をされています。
 支援においては様々な工夫がなされており、例えば、話し合いでは、長老の住民だけで議論するのではなく、様々な人が発言できるようにファシリテーションがされていたり、また伝統的な価値観を持っている国では、女性だけを集めて自由に安心して発言できる場づくりが心がけられています。
 お話の中で特に興味深かったことが2つありました。
 1つ目は水の問題です。世界の水の問題は、女性の課題に直結しており、安全な水を安定して供給することが、女性に今とは違う未来を提供することになるというお話がありました。公衆衛生環境と健康が向上することで、女性の教育や職業機会の確保につながり、また、女性の権利・地位の向上や貧困の「負のスパイラル」からの脱却にもつながるというものです。
 2つ目はゴミの問題です。ゴミは世界で大きな都市問題になりつつあり、各地に巨大なゴミの山が増え続け、火事や崩落等の災害も増えてきている中で、通称「福岡方式」と呼ばれる福岡のゴミ処理の技術が威力を発揮しているそうです。この技術により比較的簡単かつローコストで維持管理もできるとのことです。福岡に住む私たちにとっても、誇らしく思いました。

      

      

研修生の皆さんにとっては本日が2回目の講座となりましたが、国際社会における考え方や行動プロセスを学んだことで、各々が目指している地域社会づくりや調和に向けて、自身がやりたいことを改めて考える機会になりました。

 参加者からは、「アジアを中心とした環境課題を、ゴミと水を中心に国連機関の活動を紹介していただき、そこに福岡の身近な自治体や企業が関わっていることを初めて知り、大変すばらしい仕事をされていると思った」「国際的な課題として、女性の水くみや子供の労働等については知っていたが、現状を詳細に知らなかった。水問題の解決が水だけでなく、女性や子供たちの問題の解決につながっていくという事に驚いた」などの声をいただきました。


 当日は、一般の方にも多数会場にお越しいただき、講演後には多くの方が星野さんの周りに集まっておられました
 参加者の皆さん、星野さん、ありがとうございました。

 

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