山の上の家事学校
近藤 史恵/著 中央公論新社
妻に別れを告げられて一年、すさんだ生活を送っていた主人公は、男性のための家事学校に通い始めます。そこで、見えていなかったたくさんの「家事」を知り、これまで自分が給料の出ない「家事」を軽視していたことに気づきます。様々な事情を抱えた生徒たちが家事と向き合う姿を通し、「自分にとっての家事ってなんだろう?」と、改めて考えさせられる小説です。
10代からの政治塾
子どもも大人も学べる「日本の未来」の作り方
泉 房穂/著 KADOKAWA
本書では、兵庫県明石市長として10年間、市民に寄り添い、街をよくするために奔走してきた著者が、未来を担う子どもたちに知ってほしい「政治」について、分かりやすく解説しています。政治のしくみや税金のこと、政治家になる方法まで、この本を読めば今までなんとなく持っていた政治のイメージが変わるかもしれません。子どもも大人も、社会を良くするために行動することに希望が持てる本です。
ねえ、きいてみて!みんな、それぞれちがうから
ソニア・ソトマイヨール/文 ラファエル・ロペス/絵
すぎもと えみ/訳 汐文社
この絵本では、様々な特性を持った子どもたちが登場し、自分のことを話したり、相手のことを尋ねたりしながら一緒に庭づくりに取り組みます。著者で主人公のソニアもその一人。それぞれの異なる力を出し合ってできたカラフルな庭は、「一人ひとりの違いを知り、認め合うことで、世界が楽しく面白くなるよ」という、ソニアからのメッセージです。