あすばるセンター長コラム№.8　2024.03.01

年度末の３月になりました。今年は桜の開花も早いようですね。来月からは新しい年度が始まります。皆様の中にも、卒業、退職などにより、新たなステージへと向かわれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

先月10日(土)、「地域のリーダーを目指す女性応援研修」報告会を開催しました。研修生の皆さんが、研修で得た新たな視点や知識を活かして、今後、それぞれの活動の場で活躍されることを期待し、応援しています。

先月７日、男女雇用機会均等法の制定に尽力され、「均等法の母」と呼ばれる赤松良子さんがご逝去されました。1985年に成立し1986年に施行された同法は、厳しい反発の中、当初は条文の多くが努力義務にとどまりましたが、成立への努力を諦めなかった赤松さんの「小さく産んで大きく育てる」との思いが、その後の改正で結実したと聞き、そのご功績への感謝の念に堪えません。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

赤松さんは、活動を続けられる中、政治分野の女性参画にも力を注がれていました。候補者などの一定割合を女性に割り当てる「クオータ制」の必要性を訴え、市民団体を立ち上げ、超党派の議員連盟とともに、政党に男女の候補者数をできる限り均等にするよう求める「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」の成立にも貢献されました。「成果はまだ途上。変化は新たな変化をうむ。効き目がすぐ表れなくても、必ず効いてくると信じたい。」と語られていた言葉が心に響きます。

３月1日(金)から８日(金)まで、国際女性デー『あすばる特別企画』としてYouTube配信をしています。今年のテーマは「意思決定の場に女性の参画を増やそう！」です。ぜひご覧ください。

女性が政治参画を学ぶ『女性政治リーダートレーニング合宿（一社）パリテ・アカデミー主催』が、今月9日～10日にクローバープラザで開催されます。このプログラムの一部であるパネルディスカッション『なぜもっと女性リーダーが必要か～女性議員が語る地域の未来～』が3月10日（日）午前中に一般公開で開催されます。プログラム講師である上智大学の三浦まり教授とお茶の水女子大学の申きよん教授が、地方議会の女性議員３名の方々をパネリストに迎えての討論会です。関心のある方どなたでも参加できます。3月9日(土)午前中まで申し込みできますので、この貴重な機会に、是非クローバープラザまで足をお運びください。

それでは、来年度も、福岡県男女共同参画センター『あすばる』の活動に、ご協力とご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

令和6年3月

福岡県男女共同参画センター「あすばる」
センター長　野田　律子