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広川町元気塾開講!

日時:9月26日(日)10:00~12:00
会場:広川町ものづくり研究所Hodoku+オンライン
広川町ものづくり研究所Hodoku
講座の様子

 広川町元気塾「やってみたらできちゃった!楽しい田舎暮らし実践講座」が開講しました!当初は8月22日に第1回講座を予定していましたが、福岡県に緊急事態宣言が発出されたため、第1回講座を11月28日に延期し、9月26日の第2回講座を初回としてスタートしました。またこの元気塾は、全5回の連続講座を対面形式で実施する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止を踏まえ、オンライン併用のハイブリッド形式に切り替え、実施することになりました。講座の延期や実施方法の変更には労力を要したと思います。しかし、実行委員会で協議を重ね、柔軟に対応した結果、スタートできたことは、実行委員会の皆さんの自信につながったのではないでしょうか。

開講式

 塾生はほぼオンラインで、オンライン対応できない塾生2名が会場で参加し、開講式が始まりました。
 最初に、実行委員長の西嶋寛美さんが挨拶をされました。この元気塾は、楽しい暮らしができ、年齢や性別にかかわらず活躍できるきっかけとなる講座として考えていると話し、「本日の講座で学ぶコンポストは、家庭から出る生ゴミを捨てずに発酵・分解させ、たい肥にするという昔から伝えられてきた先人の知恵と技です。この講座を通じて家族と環境について関心を持つきっかけになってくれたらと思っています。そして、学んだことを生活の一部にして、環境の活動をしている一員としての第一歩となる講座と思っています。皆さんにとって、さまざまな可能性が広がるようになればいいなと思っていますので、私たちがばいいえん実行委員会と一緒に、楽しく5回の講座をやっていきましょう!」と力強く塾生に呼びかけました。

 次に、神﨑智子センター長がオンライン上で挨拶しました。センター長からは、元気塾が2016年度から実施しており、これまで27市町で780名の方が受講していることや元気塾のコンセプトの説明がありました。また、実行委員長の西嶋さんが、2017年に広川町で実施した元気塾の塾生だったことに触れ、「元気塾の特徴は、ただ学ぶだけでなく、これから先の活動に生かし、継続してまちの課題に取り組んでいくことです。塾生だった西嶋さんが、今回ご自身で元気塾を始めるのは、学んだことを形にしたお一人だということです。この元気塾が、単に技術を学ぶだけでなく、自分の生活や生き方を変えていく、あるいはまちづくりに生かしていくという非常に有意義な講座になると確信しています」と話し、広川町元気塾に期待を寄せました。

 開講式の最後に、実行委員と塾生全員の自己紹介があり、元気塾受講の抱負を共有しました。

 

第1回講座

テーマ:コンポストを活用した肥料づくりについて
講師:特定非営利活動法人循環生活研究所 木村真知子さん

コンポストセット

 塾生全員にバッグ型のコンポストセットが配られている状態で、講座が始まりました。講師の木村さんは、生ゴミからたい肥を作るコンポストの普及活動をしている循環生活研究所のコンポストアドバイザーです。講座では、通常は焼却処分される生ゴミが、安全で安心な資源として活用でき、地域で循環する暮らしにつながることを学びました。地域で循環するとは、生ゴミでたい肥を作り、そのたい肥で育てた野菜を食べ、そこで出た生ゴミでまたたい肥を作るというサイクルを回すという持続可能な循環型の暮らしのことをいいます。木村さんから、「半径2km圏内の小さな循環を実現していく」という話がありました。半径2kmとは、物事を自分事でとらえることができる範囲だそうです。「半径2kmほどの範囲で消費や排出するものの処理、経済などを回していて、無理がなかったのがかつての暮らしです。今の暮らしは便利になった反面、グローバル化しすぎていて、自分の自治体の中だけではゴミを処理しきれない、川の水を遠くから引いてきているなど、少し無理のある暮らしをしているのが現状です。すべてを2kmの範囲で収めることは難しいかもしれませんが、生ゴミはたい肥にして自宅や地域の中で使っていただく、そのたい肥を使って育てた生産者の野菜を安心して自分たちが手に入れる、そういう範囲内での循環が実現するとより豊かになり、それがSDGsの目標達成につながっていく。このように少しずつ小さな輪が広がっていくということが大事だと感じます」と話されました。

 日本の生ゴミの資源化は非常に遅れており、およそ9割が焼却されているそうです。たい肥や飼料へ再生利用されるのは1割に満たず、そもそもリサイクル可能だということが認知されていないとのこと。また、諸外国と比べてゴミ全体のリサイクル率もかなり低いそうで、これは焼却処理が一般的な処理方法となっているからだということでした。自宅のゴミは基本的に「燃えるゴミ」と「燃えないゴミ」に分別しています。「燃やす」ことが普通と思っていましたが、世界的に見てもスタンダードではないことが分かりました。

 後半は、バッグ型コンポストセットの具体的に使用方法や注意点について詳しい説明があり、質疑の時間には塾生から多くの質問が上がっていました。手元にコンポストセットがあるので、すぐに始めようと皆さん張り切っている様子でした。

 講座の最後に、西嶋実行委員長が、「広川でもコンポストの輪を広げていきましょう!」と塾生に呼びかけました。

講座終了後
コンポストの経過を共有

 西嶋さんと実行委員の恒松美里さんは、この講座に先立って1か月ほど前からコンポストを始めていました。その経過を恒松さんがパワーポイントで塾生に共有する時間が設けられていました。恒松さんも全くの初心者から始めているので、やってみてわかったことや困ったときの対処についてなどのリアルな話は、これから始める塾生にとって非常に参考になったようです。

 また一人でコンポスト基材をセットするのが不安な塾生には、そのまま残って(オンライン参加の方も)実行委員と一緒にセットするという細かい配慮もありました。

 実行委員と塾生の皆さんが、楽しく学び活動していく広川町元気塾の今後が楽しみです。

(会場とオンライン全員で記念撮影) 

 

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