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広川町元気塾「がばいいえんプロジェクト」事前説明会&講演会

日時:7月31日(土)10:30~12:00
会場:広川町町民交流センターいこっと
広川町町民交流センター​​​
受付

 広川町元気塾の事前説明会に行ってきました。この説明会は、広川町の課題についての説明、実行委員会の紹介と講座の説明、男女共同参画講演会の3部構成で、ライブ配信もされていました。 

 最初に、広川町政策調整課地方創生担当係長の氷室健太郎さんより、広川町の課題について、昨年町が実施したアンケート調査をもとにお話がありました。このアンケートはこれからのまちづくり施策の参考にするために行ったものです。解説していただいた内容は、今回のがばいいえんプロジェクトがまさに、まちの課題解決につながっていくことが分かるものでした。氷室さんは、アンケートの分析から見えたこととして以下の点を挙げられました。

①30代から50代の女性は、ほかの性年代に比べ「自分らしい暮らし」ができていない。
②広川町が「好き」と回答した女性は、その理由に「自然」を挙げている。
③広川町が好きで、自分らしい暮らしが実現できると、町の人のために役に立ちたいと思う人が増える。

 アンケート結果を踏まえ、「自分らしく暮らしていると思う30代から50代の女性を増やすことは、町にとって非常に重要です。このがばいいえんプロジェクトは、『自然』や『女性』をキーワードにしています。この町の課題解決のために、広川町も協力していきます」と述べられました。

アンケートの詳細はこちら↓
https://www.town.hirokawa.fukuoka.jp/chosei/keikaku/2750.html

 次に、実行委員長の西嶋寛美さんから、広川町元気塾の紹介がありました。ここで実行委員会名の「がばいいえん」というネーミングについて、あすばるスタッフも初めて知りました。がばいいえんは、西嶋さんが始めた畑の名前です。 

VERY=とても(がば)

GOOD=良い(いい)

FARM=農園(えん=ご縁)

筑後弁の「がば」やご縁と農園をかけているんですね。親世代から子世代へ、また共感して集まってきた仲間同士の縁をつないでいくという意味も込められています。畑づくりだけでなく、そこで地域の名人たちに伝統文化を学ぶワークショップなどを行っているそうです。今回のがばいいえんプロジェクトでは、地域にあるモノ・コトを自分の暮らしに取り入れ、「暮らしを豊かにする」ための全5回の講座を実施する予定です。西嶋さんは、「いつもの生活を見直すきっかけとなり、広川町を好きになり、ワクワクしながら私たちと一緒に活躍できる人が増えたらいいなという思いで、この講座を企画しました。『やってみたらできちゃった!』を経験し、自分らしく楽しく暮らしてみませんか」と参加者に呼びかけました。

男女共同参画講演会
テーマ:「私らしく生きる」
講師:太刀山美樹さん(株式会社MIKI・ファニット 代表取締役)

 いよいよ今回のメインイベント、太刀山さんの講演です。太刀山さんは、広川町元気塾のアドバイザーも務められています。筑後市出身ということで、筑後弁を交えながら、ユーモアたっぷりにお話され、会場は終始和やかな雰囲気でした。

 子どものための運動スクールを起業して27年、きっかけは社宅のママ友3人で始めた無料の運動教室だったそうです。今ではキッズだけでなく、50代からのチアダンス「グランチア」のクラスも開講しています。70代80代の方も活躍中のグランチアでは、自分たちが楽しむだけでなく、「まちを孫の世代まで元気にする社会活動」として活動しているそうです。
 講演では、自分の住む地域で「私らしく生きる」ために、どのような考えを持ち行動すればいいのかをご自身の経験をもとにお話しされました。

 自分が住んでいる地域は、「誰か」のおかげで住むことができており、住んでいる地域で、自分にできることを「とりあえずやってみる!」と一歩を踏み出すことで、その「誰か」が「私」という当事者意識に変わるとのこと。そして、「やってみる」際の準備や工程を「カレーをつくるとしたらどうする?」という例えを用いて分かりやすく説明してくださいました。「このまちのプロジェクトも同じで、何かすごいことをしなければと思うと尻込みしますが、ちょっとカレーを一緒に作ってみようと言われるとできそうな気がしませんか?」との呼びかけに参加者もうなずいていました。この「ちょっとできそう」と思うことが大事で、クリエイティブ・コンフィデンス(創造性に対する自信)というそうです。「池にぽちゃんと小石を投げたら波紋が広がるように、『やってみよう』と一歩進むと、周りに伝わっていく、まずは自分が元気になってできることを周りに伝えていく、そうやって繰り返しながら、だんだん届いていくものなんですよ。でも誰かが始めないと伝わらないんです」とお話されました。さらに、「本来なら来てほしい人にその思いが届かないとき、その人たちの意識が低いと言っていたら、ダメだと思います。その人たちが来てくれるようなことをその人の身近にいる人が楽しそうにやっている姿を横目で見てもらい、『ちょっと行ってみようかな』と思ってもらうことが大事です。だから、最初に小石を投げた人は、楽しそうにしとかないといけないんですよ」と、当事者として行動するときは「楽しむ」ことが大事だと教えていただきました。この元気塾も主催者の実行委員も塾生も楽しみながらつながりを生み、広がりながら、町がどんどん元気になっていくのだと思いました。

 最後に、氷室さんが解説された町のアンケートの分析結果を踏まえ、「当事者である地域の住民、行政、専門家を巻き込んで進めると、横に広がるだけでなく縦方向にも積みあがって相乗効果が生まれます。今日の話を聞いて、広川町はすでにその土壌ができていると思いました。これをうまく活用してこの講座をやっていくと、広川は大きく変わると思いませんか。そして『あそこのまちができるんだったら、うちのまちでもやってみよう!』と横に広がっていくと思います。皆さんぜひ申し込んでください!」と呼びかけ、講演を締めくくりました。

 自分事として身近に感じてもらえるよう、ご自身の失敗を含む経験談を用い、終始参加者に話しかけながら楽しそうにお話された太刀山さんに、参加者は一歩踏み出す勇気をもらったようです。

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