日 時:令和元年10月26日(土) 13:30~15:30
テーマ:1.「身近な危険と防災」 2. グループワーク
講 師:1. 北九州市消防局警防部 消防団・市民防災課防災係長 平田裕一郎 氏
参加者:45名 (塾生28名)
1 講義「身近な危険と防災」
台風19号に続いて、関東、東北での大雨被害が大きく報道されているが、ここ数年国内のあちこちで自然災害が起きているなか、本市の状況や取組みについて講義があった。北九州市では災害が起きないと思われているが実際はそうではない。私たちは備えるべき対象があることを意識し、そのために命を守る平時の準備が必要である。
北九州市(7区)には7消防署19分署があり、消火活動、救急活動、救助活動、火災予防、国際協力、市民防災会支援、啓発活動などを約1000人の消防職員体制で務めている。
自然災害が多発しているが、大災害時には災害対策本部を置き対応している。市内における災害では、昭和28年の大水害がありこれを機に北九州の災害に対するハード面の整備が大きく進んだと言われている。その後も、大雨災害、新水害、アンダーパス冠水、山が多いこともあり土砂災害、台風による高潮災害等が起きている。
平成30年7月西日本豪雨を教訓に、行政主導の取組みを改善することにより防災対策を強化する方向性に根本的見直し、住民は「自らの命は自らが守る」意識をもって自らの判断で避難行動をとり、行政は全力で支援する防災意識の高い社会の構築が中央防災会議から報告された。
私たちは、まち歩きや防災マップ、ハザードマップを活用し、地域(自宅)の災害の特徴を把握することが防災対策の第一歩であり、過去の災害で何もなかった、大丈夫だからと安心できないので、危険な状況での避難を避け早めに避難することを心がける。
避難勧告等の情報伝達・収集手段は、テレビ・ラジオでの緊急放送をはじめ、ホームページ・広報車・電子メール・緊急速報メール・テレビ(dボタン)・同報系防災行政無線などがある。日頃から備え、家族で役割分担、安否確認方法、避難場所や避難経路の確認しておくこと。そして、非常用持出品の準備をし、いつでも持ち出せる場所に備えておく。
火災や大規模災害が発生に備えて地域住民で組織した「市民防災会」があり、災害に強いまちづくりを進めていくために積極的に活動し参加することが重要である。
(1)第1回「防災と男女共同参画」第2回「身近な危険と防災」の講義を受け
①改めて気づいたこと⇒日頃からの備え。早めの避難。個々の防災力を高める。
自分の住むまちの特徴を知る。ハザードマップの再確認。避難所の確認。自治会での防災教育。
行政に頼らず自分たちで行動する。地域のつながりの大切さ(共助)。
地域のコミュニケーションが必要。今までは男性が担ってきたが、これからは女性が関わらな
くてはいけないと感じたなどの気づきがあった。
②その中で、今何が必要か、何ができそうか⇒自宅に避難用持ち出し品を準備する。
生活の中に防災感覚を取入れる(備蓄の非常食を活用)。家族で話し合う。
まず自分が避難してみる。子どもと女性の防災会議。ハザードマップを使った話し合い。
身近なこととして考える訓練。リーダーを育てる研修などの意見がでた。
(2)第6回「女性の手による女性のための防災訓練」では班ごとに10分の成果発表を計画している
ので、発表に向けどのような内容にするか話し合う(女性の視点を入れた防災訓練)
・自分が避難するとしたら→女性の視点で、年代別(子ども、20~30歳代、高齢者、単身など)
・避難所運営で、女性としてどんな活動、支援ができるか。
・防災マップの見直し、確認。
・プログラムや行政ホームページで公開できるようなもの作り出す。
・避難所経路の安全性のチェック
などの話し合いがされた。