日時:令和元(2019)年 10月16日(水)10時~12時30分
会場:コムシティ3階大会議室
出席者:55名
教育文化研究所 代表 長阿彌幹生先生の『不登校サポーター』養成講座⑤
会場に隣接するJR黒崎駅の構内に、だれでも弾いて良いピアノが設置されました。
(ストリートピアノというんだそうです)
長阿彌先生、朝通りすがりに1曲弾いてみえたそう。ちょうど先日、台風19号で日本の多くの地域や人々が被災されたことを慮り、『明日があるさ』を選ばれたそうです。音楽やリズムは人を明るく、楽しくする力がある。だからこんな機会は逃さないんだというお言葉に、先生の前向きな生き様を感じました。
帰りにも演奏されていて、ちょうど拝聴したのですがとても軽快で楽しい演奏に心がウキウキしました。
さあ、講座もいよいよ大詰め、第5回目になります。
今回も改めてこの講座の目的を確認することから始まります。
それは「受講生の皆さんが幸せになること」です。
そして不登校で悩む保護者の伴走者でいること。いつでもその基本を忘れずにいたいと思います。
前回の講座終わりで、参加者の皆さんからのアンケートに、いくつか先生への質問がありました。事前にそれを先生にお伝えし、回答をいただくことができました。
質問を出された方はもちろん、皆さんにとっても、とてもためになる質疑応答でした。
その中に、「最近不登校を克服して学校に戻ったわが子に、無理をしているのではないか、心配だから尋ねたいがどう対処すべきか」というものがありました。先生は、「見守るのがいいのではないか」とお答えになりました。子どもががんばる姿を信頼して、あたたかく見守っておき、親から見て何か気になる点が出てくれば「どうしたの?」と優しく問いかければよく、それまでは信じて見てあげることが大事ではないか、ということでした。
その際には愛着の3要素が大切で、
①目を合わせる
②触れる
③微笑みかける
このことにより子どもは親の愛情に確信が持てるようになり、自分は愛されている存在だと知るのだそうです。
そして学校という所は、「個人の思い通りにならない(集団生活とはそういうもの)」だと知る大事な機会であると。よく覚えておきたいです。
全6回の講座も終盤になりましたので、場を繋げる役割、拡げる役割についてしっかり教えてくださいました。
平等と公平はちがうものであること。人数で頭割りするのではなく、支援を最も必要とする人に必要なだけ与えるという考え方が大切だそうです。
繋げるには、自分ひとりでやろうとせず、人と連携し協力しあうこと。自分で対処できる以上の事例であれば、すみやかに対処できる人につなぐこと。『一緒に行きませんか?』という姿勢でいること。
そして拡げるための具体的な方策についても教わりました。
私どもおやすみ処amiのこれまでの活動の流れを、実行委員長の井上が説明しました。私たちが核となり、これまで5回実施してきた「不登校保護者のおやすみ処」という茶話会を、この元気塾受講者の皆さんとつながり広げていきたいこと。おやすみ処amiがサポーターのベースキャンプのように、定期的に振り返り基本を確認したり、情報交換できる場として機能していきたいとの展望をお伝えしました。