黄色のオシロイバナが咲きました。オシロイバナは、種の中に白い粉が詰まっていることから、日本では「オシロイバナ」という名前が付いていますが、この花は、夕方に咲き、朝になるとしぼむことから、英語名は「Four o'clock」(4時の花)だそうです。
ピンクの花は、サフランモドキです。
オシロイバナは、中国でも咲く時間に注目して、「夕飯時の花」、「お風呂に入る時間の花」と名付けられているそうです。同じ花でも、どこを見るかによって名前が違うのですね。
サフランモドキは、本物のサフランと区別するためにこの名前が付けられたそうですが、何を標準に考えるかで、「本物」と「もどき」の差があるのです。とてもきれいな花なのに、悲しい気がします。
さて、今回は、地域の女性団体によって開講されている、地域人材育成講座「元気塾」のお話です。
あすばるでは、地域における女性の活躍促進を図るために、平成28年から、「女性による元気な地域づくり応援講座:元気塾」事業を行っています。
元気塾のコンセプトは、
①地域課題を解決するための、新しい地域の担い手となる女性リーダーの発掘・育成を行う。
②女性団体と地元の自治体が協働する。
③講座終了後も課題解決のための事業を継続する。
の3つです。
では、なぜ、地域に女性リーダーが必要なのでしょうか。それは、
①女性は、地域に暮らす当事者の視点を有している。
②女性はケア労働(子育てや介護)の当事者の視点を有している。
③女性は、地域における横のつながりを有し、コミュニケーション力が高い。
④家族や地域への波及効果が高い。
⑤女性の新しい視点は、地域を変革する可能性が高い。
ことなどのためです。
また、女性は地域における横のつながりを持っており、コミュニケーションの力も抜群です。女性の活動による家族や地域への波及効果の大きさも見逃せません。私は、以前、アジアの女性問題に関する仕事をしていたとき、「1人の男性を教育することは1人の人間を教育することである。1人の女性を教育することは1国を教育することである」という言葉を知りました。女性が活動することで、子どもや夫が変わり、地域が変わっていくのです。
元気塾では、女性団体と行政が一緒になって講座の運営に取り組んでもらいますが、自治体にとって住民との協働は重要な課題であり、元気塾は、協働の1つのパイロット事業として位置づけられると思います。女性団体にとっても、行政と協働することで、自分たちの課題認識や考えを行政に伝える機会になると思います。
私は、女性や女性団体の地域活動を調査したことがありますが、そのときに感じたことは、自分自身が「人材」であると気づいていない女性が多いということです。
元気塾は、新しい地域の女性リーダーを発掘・育成するというものですが、受講生の皆さんは、受講生になった時点ですでに、自分自身が地域の人材となっていることに気づいてほしいと思います。
元気塾で地域活動の実践力を蓄え、これから、地域を「つくる側」になって活躍していただきたいと思います。
先日行われた元気塾の開講式で、このような話をしたところ、受講生の方々から、「これからは、私たちが社会を“つくる側”になることが求められているのだと思った」、「女性リーダーと聞くとちょっとびっくりしたが、私にも何かできることがあるかなという気持ちになった」、「自分自身を発掘する、まさにその通りだと思った」、「女性のコミュニケーション力の高さは必ず地域につながると思った」、「今こそ、女性が力を合わせて、地域から社会を変えていく時だと思う」など、うれしい感想をたくさんいただきました。
地域創成のカギを握っているのは女性です。
あなたの出番です。
最後に、マイ菜園の収穫の写真を。
私は、毎年、チャレンジのつもりで、大玉スイカをつくっています。今年は、植えつけと梅雨明けのタイミングが悪く、中玉ぐらいにしかなりませんでしたが、3本の苗から2個収穫できました。
右はブルーベリーです。こちらはたくさん獲れました。ジャムにして、毎朝ヨーグルトのソースとして楽しんでいます。
ではまた。
(2019.09.03)