男女平等はどこまで進んだか 女性差別撤廃条約から考える
国際女性の地位協会 // 編集 山下 泰子 ・ 矢澤 澄子 // 監修 岩波書店
「世界女性の憲法」と言われる女性差別条約の理念や内容を、身近なテーマや事例を交え、分かりやすく解説。編集の国際女性の地位協会は、女性差別撤廃条約の研究と普及を目指すNGOで、国連経済社会理事会とも深い関係を有しています。今年は、同条約の採択40年の節目。是非、お読みいただきたい1冊です。
ベルリンは晴れているか
深緑 野分 // 著 筑摩書房
少女が謎解きをするミステリー小説の体裁をとりながら、第二次世界大戦の戦中・戦後のベルリンの様子、人々の暮らしや心情、戦後も根強く残る人種差別や現在にも通じるジェンダーバイアスが詳細に描かれています。生と死のはざまを乗り越えた先に、少女は何を見つけるのでしょうか。第160回直木賞候補、2019年本屋大賞第3位の作品です。
みぎわに立って
田尻 久子// 著 里山社
2016年4月に発生した熊本地震で移転をせざるを得なくなったカフェ兼書店の橙書店。本書はその店主によって書かれたエッセイです。地震に見舞われても、新しい店舗になっても、この店には安らぎを求める客が集まってきます。被災後の日常の営みを綴った本書には、穏やかな中にも「生きていこう」という力強さが満ちています。
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