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【センター長コラム】地域のすばる ②  (2019年6月12日配信)

アジサイの季節になりました。そして、この時期、よい匂いを漂わせているのがクチナシです。クチナシは秋にオレンジ色の実をつけるので、おせちの栗きんとんをつくるときなどの色付けに使うと、きれいな黄色に染まります。

 

今回のコラムは、「地域のすばる」第2弾です。地域の女性の皆さんが、星のすばるのように集まって、男女共同参画社会実現のために行っている素敵な活動を紹介するものです。

先日、認定NPO法人「日本BPW連合会」の全国大会が、福岡市で開催されました。BPWは、Business and Professional Womenの略で、職業を持つ女性たちの集まりです。BPWは、世界の100か国以上に結成されており、それらが加盟している「IFBPWInternational Federation Business and Professional Women)」は、国連の経済社会理事会の諮問機関としての総合協議資格を持っており、国連の女性の地位委員会に代表を送るなど、世界の働く女性の地位向上のための活動を行っています。

 

全国大会では、BPWインターナショナルの統一テーマであるSDGs(持続可能な開発目標)の実現に向けて女性の力を高めよう」をメインテーマに掲げ、サブテーマを「あらゆる分野で男女のフィフティ・フィフティの実現を目指そう」として、ジェンダーギャップ指数の4つの分野である「経済」、「政治」、「健康」、「教育」において男女格差を解消するための課題や方策について議論を深めました。

 

この福岡市開催の全国大会を運営したのが、あすばるが事務局となっている「福岡県男女共同参画推進連絡会議(ふくおかみらいねっと)」の会員団体である「BPW福岡クラブ『福岡虹の会』」です。

「福岡虹の会」の設立は1957年(昭和32年)で、60年以上の歴史をもつ団体です。働く女性たちが、業種をこえて横のつながりを持ち、情報交換や自己啓発を行うことを目的に設立されたもので、当時の労働省の出先機関である福岡婦人少年室の支援もあって、女性の輪が広がりました。日本BPWへの加入は1969年(昭和44年)です。また、BPW福岡クラブに所属していた北九州市在住者が、地元で活動を行いたいと、1988年(昭和63年)に「BPW北九州クラブ」を立ち上げました。

 

長い歴史をもつ「福岡虹の会」は、福岡県の男女共同参画行政の推進に関して、要望書の提出や提言など数多くの活動を行ってきていますが、中でも特筆すべきことは、1982年に県知事に提案した「女性の海外研修の実施」です。福岡県では、翌1983年(昭和58年)から、国際的な視野を持った女性リーダーを育成するための女性海外研修「福岡県『婦人の翼』」事業を実施し、2016年(平成28年)までに689人の女性がこの海外研修に参加しています。論文や面接で選ばれた地域の女性たちが男女共同参画の先進地域を視察した後、地域のリーダーとして活躍しています。また、研修生OGが「ふくおか県『翼の会』」を結成し、県内60の市町村に対して、毎年、男女共同参画推進状況を把握するための自治体アンケート調査や首長懇談を実施するなど、「翼の会」としての働きかけをしています。「ふくおか県『翼の会』」も「みらいねっと」の会員団体です。

女性は地域づくりの原動力であり、財産であると改めて思いました。

 

先日、友人からたくさんの梅をもらいました。休日に、我が家の梅の木でとれた1キロ強の梅とあわせて7キロの梅を砂糖漬けやしょうゆ漬け、梅干し用の塩漬けにしました。久しぶりの梅仕事。へたを取るのは大変でしたが、部屋中が梅の甘い香りに包まれて幸せな気分になりました。

今年はアマリリスがきれいに咲きましたので、一緒に写真をアップします。

ではまた。

                                                                                                           (2019.06.12)

                                                            

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