「女性による元気な地域づくり応援講座事業」かま元気塾講座「他人事ではない、いつかくる!自然災害。私の防災準備講座」2回目を11月24日に実施しました。
今回は2部制で、1部が公開講座、2部が塾生限定講座でした。
公開講座開会前に、実行委員長が、挨拶をかねて、前回の基調講演の振り返りをおこないました。
公開講座は、前回に引き続き受講された方が多く、防災についての意識の向上であると思われます。
その公開講座では、吉村静代さん(熊本県益城町仮設団地 自治連合会代表・NPO法人益城だいすきプロジェクト・きままに代表理事)から、「主役はわたしたち~避難所からのコミュニティ形成~」についてのお話をきくことが出来ました。
避難所運営は、先災地とのネットワークがあり、先災地から受け継いだ避難所の在り方をもとに、着々と進められ、避難者に問題を投げかけ、自分達で話し合い、決めていくことで不平不満が出なかったとのことでした。震災から2ヶ月後の6月20日には自主運営に切り替えるなど、自立に向かって進められたとのことでした。特に興味深く、参加者のアンケートの中にも記載のあった「避難所では、役割分担をしないで、得意分野を持つ人、できる人ができることを、できたしこをモットーに運営」された話しは、避難所運営に限らず、いろんな活動にも応用できるのではと思いました。
また、仮設住宅入居についても、避難所からのコミュニティをそのまま移動させるなど、自分たちのまちは自分たちで創っていくのだという強い信念が伺えるお話しでした。
避難所から仮設住宅入居に至るまで、今までの生活の延長であり、日頃できないことは、緊急の時にはなおさら出来ないと、日頃からの地域のネットワークづくりが大事であるとのお話しでした。
避難所閉所の際には、頑張った子どもたち一人一人に表彰状を渡されたとのことでした。
2部の塾生限定講座では、講師に佐藤倫子さん(ママのための防災会議inいとしま代表)の「子どもを災害から守るために~当事者の視点でできることのアイデアを出そう!」と題し、グループワークが行われました。
今、気になることやすぐ出来ること、時間がかかること等をグループで出し合いました。実際に水害に遭った経験者の話に真剣に耳を傾け、積極的に意見交換が行われました。
本日、参加された多くの方は、男女共同参画の視点に基づいた防災の大切さを実感され、地域において実践しようと思われた方もあり、その思いが更に推進されると期待される講座でした。