7月6日(金)に予定していた第1回講座が、大雨のため延期になり11日(水)に行った。延期のため参加者数を心配したが公開講座でもあり、朝倉市から50名、筑前町から13名、その他の地域からも参加があり、予想を上回る参加者で関心の高さが窺えた。
まずは、なぜ昨年のような災害が起こったのかを防災を専門とされている九州大学大学院の三谷教授から講演していただいた。
災害の概要として、昨年7月5日朝倉市・東峰村を中心に線状降水帯が発生し、年間の1/3の量の雨が6時間という短時間に集中して降ったことにより、同時多発的に斜面崩壊が発生し、それに伴い土石流が発生、平野部に大量の土砂や流木が流れてきた。また、歴史的に見た朝倉市の地形や地質などの詳細説明があり、風水害・土砂災害としては国内でも最大規模の災害が小さな地域で起きてしまったと話された。今後の防災への取組については、まずは自分の身を守るための知識を身に付けること、一人が難しければ家族や地域と共同で取り組む。復興計画は住民と行政が協働で作成し、復旧・復興に関しては住民も自ら考え、行政はそれに耳を傾けなければならないと話された。
・普段平穏に生活しているせいもあり、日本が災害大国であるという事実に気付かずに生きてきたと感じた。地形や筑後川の経緯なども面白く自分が住むところの安全性も考えていかなければならないと感じた。
・自分たちの住んでいる地域の地形やその特徴、弱点等を知ることができた。復興がより良いものになる様に行政と住民が一体となって取り組んでいけたらと思う。
・ハザードマップの配布があっても今までよく見ていなかった。一部だけを見るのでは不十分であることを知った。防災という事でなく減殺を考えていきたい。このような学習の機会は大切だと思う。
など、講演によりまずは朝倉の災害の状況を知ること、防災を自分の事として捉えてもらうことができ、次のワークショップへ繋がる講座となった。