【フォーラム2016】Ｉ　ＬＡＤＹ．in ふくおか【スペシャル企画】

≪スペシャル企画≫

自分の人生は、もっと自分で決められる

福岡の大学生×国際協力NGOジョイセフ×あすばる

　「I LADY.」は国際協力NGOジョイセフが展開しているキャンペーンで、すべての女性が心身ともに健康であるために、「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」を普及する活動を行っています。

　あすばる男女共同参画フォーラム2016にて、福岡女子大学の学生を中心とした実行委員会のスペシャル企画「I LADY. in ふくおか」を開催しました。人気モデルの河内セリアさんと福岡県内の大学生によるトークライブ、自分の体を知ってもらう「骨密度チェック」や「血管年齢チェック」などのブースや自分のからだと向き合うヨガレッスン、「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」についての知識を診断する「新・女子力テスト」、チャリティーグッズ販売などのさまざまなプログラムがあり、幅広い年齢の参加者が自分の体と向きあう機会になりました。

11月26日（土）11:00～12:00
トークライブ～真の「女子力」「男子力」とは？～　≪スペシャル企画≫

○パネリスト
　河内セリアさん（モデル、「I LADY.」アクティビスト）
　皿木泰史さん（九州大学3年）
　舟越佳代さん（福岡女子大学4年）

○モデレーター
　小野美智代さん（国際協力ＮＧＯジョイセフ市民社会連携グループ長）

　これからの時代に大切な真の「女子力「」男子力」について考えるトークイベントでは、同年代3名によるパネルディスカッションを行いました。

　家族で海外旅行するときは必ず貧困地区に出向き、チャリティー活動をしているというセリアさんからは、日本と海外の文化や価値観の違いからご自身が感じたことを語っていただきました。

　アルゼンチン人の父と日本人の母を持つセリアさんの家庭では、政治や自分の人生、体などについて家族で日常的に話をしていたので、日本の中学校に通っているとき、誰も政治の話をしないことに驚いたそうです。また、アルゼンチンでは小学校で名前を呼ぶとき、女の子が先で次に男の子、親を紹介するときはまず母親、そして父親といったレディーファーストの文化も紹介されました。

　福岡出身で、昔ながらの価値観の父親を持つ舟越さんから、福岡では大勢で食事をする際、料理を取り分けるのは女性だと聞いたセリアさんは「ありえない！弟と食事に行っても彼がすべてやってくれますよ！」とビックリ。京都出身の皿木さんの家庭では、父親も家事をしているそうで、「男女を意識はしないけど、年上には自分が取り分けますね」と語り、それぞれの家庭環境が価値観にも影響を与えるようでした。

　日本の女性は出産後に働き続けることが難しく、パートナー次第という声もあると小野さんが話すと、セリアさんから「相手次第という考え方は新鮮です。自分の人生は自分で決めるもの。したいことは素直にしたらいいと思うし、自分が思っていることは話さないと伝わらない。ケンカになっても話し合えばいい」、皿木さんから「僕は自分を一番大切にするから、パートナーにも自分を一番大切にしてほしい」、舟越さんから「言葉にしなくても察してほしいという人が多いけど、私は自分の意見を発信していきたい」との声が上がりました。

　アルゼンチンでは「日本人とドイツ人は人のために生きることができる人」と皮肉交じりに言うそうです。しかし、その「人のために生きる」日本人の考えをもっと学びたいと思い、日本を拠点に活動しているというセリアさん。海外の貧困地区でのチャリティーや東北の震災時のボランティア経験も、自分の人生と向き合うことにつながっているそうです。「自分の人生や選択に100％本気で向き合っていきたい」と話すセリアさんは、まさに「ILADY.」な生き方を実践しています。

　これまでの人生において、さまざまな選択の結果が今の自分だとすれば、これからの自分を作っていくのも自分の選択次第です。自分を知り、向き合い、自分らしい人生を自分で決める力こそ、真の「女子力」「男子力」だと考えさせられたひとときでした。