福岡県と当センターが、経済団体や関係団体と共催した女性活躍フォーラムを、1月29日(水)、アクロス福岡で行いました。企業経営者や管理職、人事担当者や働く女性など、パネルディスカッションでは約200名、分科会では約160名の方々にご参加いただきました。
開会に際しては、小川洋福岡県知事から、県内における女性活躍の取組状況の報告とともに「男性、女性、それぞれがあらゆる分野で活躍できる社会、この実現に向けて、皆様方と手を携えて進んでまいりたい」と挨拶がありました。
第1部では、株式会社西日本シティ銀行取締役会長の本田正寛さん、株式会社西部技研代表取締役社長の隈扶三郎さん、キリンビールマーケティング株式会社九州統括本部佐賀支社長の山口和子さん、福岡県新社会推進部長の大曲昭恵をパネリストに、株式会社wiwiw(ウィウィ)社長執行役員の山極清子さんをコーディネーターに迎え、パネルディスカッションを開催しました。
山極さんから最新のデータに基づく問題提起がなされた後に、各々の企業・県の取組を紹介し、女性が働き続け能力を発揮するためには何が重要か、女性が活躍するとどんなメリットがあるかなどを、それぞれの立場、経験から語っていただきました。「(女性の登用を)まずはやってみなさい」「時短など制度、環境を整えていくことで男性も女性も働きやすくなる」、「ライフイベントを乗り越えても働きたいと思えるほど、まずは仕事に没頭し、好きになりなさい」、「仕事は楽しい」等の言葉は、働く女性たちだけでなく、企業経営者や管理職の方々など、参加者それぞれの心に響くメッセージになりました。
続く第2部では、3つの分科会が開催され、各社の事例発表の後に参加者との質疑応答が行われました。
分科会1「女性管理職を増やしていくためには」では、株式会社日立製作所九州支社公共情報システム営業部部長の杉本美穂子さんから、女性が企業で働き続け、さらに管理職になっていくことの大変さややりがいなど、ご自身の体験談を率直に語っていただきました。
分科会2「職場の両立支援、環境整備をどう進めるか」では、株式会社やずや取締役の前田由美子さんに、子育て支援に対する取組を、自らの経験を踏まえ経営者の立場から語っていただきました。特に社内保育施設が従業員の定着率を大きく改善したことに、強い関心が寄せられました。
分科会3「女性の職域拡大・女性人材の活性化」では、佐川急便株式会社取締役の大原雅樹さんから、男性社会と思われがちな運送会社での女性活躍に対する本気の取組の数々が紹介されました。「男性管理職の意識改革はどのように?」をはじめ、多くの質問があがっていました。
どの分科会会場でも、各企業の熱心な取組に、活発な質問が寄せられ、盛況のうちに終了しました。
タイトル | 「今、企業が動き出した~女性の能力が活きる社会へ~」 |
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開催日時 | 2014年1月29日(水) |