公募で選ばれた県内各地15団体の皆さまの企画による講演会やワークショップ、映画上映などを実施しました。フォーラムを終えて、各団体の皆さまからのご報告を掲載いたします。
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【講演会】「ほめて元気、ほめられて元気、ほめ達になろう!」
主催:社会福祉法人 福岡県母子寡婦福祉連合会
日本ほめる達人協会特別認定講師である中村早岐子さんから、ほめる事により相手も自分も成長できる‘ほめる能力’について講演していただきました。他人の悪い所を指摘するのではなく、良い部分に気づきほめる事が重要であること、ほめて認めた後にアドバイスをすること、当たり前と思わずありがとうと感謝すること等、早速実践したいと思うことがたくさんありました。ほめる事でよりよい人間関係をつくり、職場や学校そして家庭、特に子供との関わり方を改めて考え直す良い機会となったように思います。
【ワークショップ】「発見!わたしの強み、わたしの夢」
主催:connect
connectでは、「発見!わたしの強み、わたしの夢」講座を開催しました。エゴグラムという質問形式のワークで自分の傾向を客観的に分析し、ドリームマップで自分の強みや夢を具体的に見つけ出し「具現化」するワークショップでした。自分では見つけづらい自分の強みや今後の方向性を楽しみながら見つけていきました。
ワークショップを終え、ひとりずつ具体的な夢を発表しましたが、『ワクワク、いきいきと、楽しそうに』これからの自分の将来像をお話しされていました。発表を終えるたび、参加者さんのステキな姿にどんどん拍手の音も大きくなり、熱気に包まれたまま終えることが出来ました。
【講演会】「女性への暴力、この20年の成果と課題~AWC20周年記念講演会~」
主催:特定非営利活動法人 アジア女性センター
女性活躍推進の波になかなか乗れない女性たちがいます。家族や交際相手など私的な領域で様々な暴力を受け、力を失くしている女性たちです。女性への暴力の根絶と被害者支援に社会はどう取り組んできたか、長年この運動をけん引してきた戒能民江氏に講演していただきました。
101名の参加があり、質疑応答で議論を深めることができました。若年女性の暴力被害、面会交流、支援にアクセスできない人たちの問題など課題は山積ですが、これ以上被害者に負担をかけないよう法律や制度の改正に向け、提言していきたいと思います。
AWCの設立20周年をたくさんの方々と祝うことができて幸せでした。
【ワールドカフェ】「女性目線、弱者支援を考えた避難所運営」
主催:福岡ウイメンズ災害ボランティア
別府市共創戦略室防災危機管理課の村野淳子さんを講師にお招きして、東日本大震災、熊本大分地震などでの避難所運営の体験、今していることなどを話していただきました。また、大分県での避難所運営訓練の動画も、参考になりました。
村野さんのお話の後、ワールドカフェ形式で、4人のテーブルに分かれて、今日の感想、現状などを、皆さんで、話し合っていただきまました。質疑応答では、「避難所運営へのボランティア参加は、いきなりは難しい。」「福祉避難所設営の難しさ」などのお話がありました。
【講演会】「守りから攻めのくらしへ 社会保障制度を学び自分らしく生きる」
主催:新日本婦人の会 春日支部
社会保障制度が次々と変わるなかで、不安のみ募らせて生きるより、一番身近な「年金、介護、医療」について学習し、きちんと知ることが大事。そこから前向きに自分らしい生き方を考えようと企画しました。
筑紫女学園大学の池田和彦先生のお話は豊富な資料を基にユーモアもあり、分かりやすいものでした。質問も活発に出されました。「我がこと・丸ごと・地域共生社会」については引き続きお話をお聞きしたいところです。
【パネルディスカッション】「パパ座談会~パパの育児休業を考える~」
主催:ふくおか県「翼の会」
ふくおか県「翼の会」では、平成28年度にノルウェーを訪問した33期生が中心となり「パパ座談会~パパの育児休業取得を考える~」を実施しました。
第1部では諸外国(デンマーク・ノルウェー)と日本の育休制度及び男性の育休取得事情を紹介、第2部ではパパ座談会を実施しました。パパ座談会では5人の男性に登壇いただき、海外(スウェーデン)での子育て経験や実際に育休を取得した際のエピソード・育休前後での感情の変化をお話いただきました。
その後の登壇者を交えたグループディスカッションでは、大学生から60代まで計75名の参加者と男性の育休取得率の拡大・子育て参画への思いを共有しました。
【ワークショップ】「お父さんと子どものこづかいゲーム」
主催:グリーンコープ生活協同組合ふくおか
「こづかいゲーム」はカードを使った親子参加ワークショップ形式の体験型ゲームで、今年は親子73名の参加がありました。子どもたちはカードの通りに自分で考えて欲しい物を買ったり、ボランティアやお手伝いで感謝されることなどをゲーム上で体験しました。
そして、それに伴うお金のやりとりをこづかい帳に記入してこづかい帳の書き方を学びました。また、保護者は子どもの様子を見守ることで子どもの金銭感覚を知る事ができ、金銭教育の大切さを実感していた様子でした。
【ワークショップ】「HUG(避難所運営ゲーム)を通して考える災害とジェンダー」
主催:特定非営利活動法人 福岡ジェンダー研究所
HUGは、避難者カードを平面図に配置したり、様々な出来事に対応したりする、避難所運営を模擬体験するゲームです。今回は、さらに男女共同参画オプションカードを追加し、ジェンダーの視点で避難所運営を考えるワークショップとしました。参加者の方々も大変熱心に取り組まれ、会場は熱気であふれていました。
ゲーム終了後、乳幼児への対応や更衣室の配置など、ジェンダーの視点からみた課題に各グループがどう対応したか意見交換を行い、新たな気づきを得られる時間になったようでした。
【講演・対談】「男女共同参画社会をめざして~審議会の活性化、女性の参画で~」
主催:審議会等委員の会「セミナーメイト」
審議会等委員の会「セミナーメイト」は「あすばる男女共同参画フォーラム2017」において18回目の参画になります。毎回男女共同参画条例を策定・施行された市町村の首長さんをお迎えしていましたが今回は、条例は出来ていないが、行動計画を着々と進め実行している大木町の石川潤一町長さんをお迎えしました。
講演と、「あすばる」元館長の中嶋玲子さんとの対談を通して、農業・環境先進地の中での女性の活躍、住民と行政との協働、条例に向けて住民の意識の醸成に尽力されている大木町の取組みを知ることができました。開場からも建設的な意見も出され、男女共同参画推進条例の必要性を再確認する貴重な時間を共有することができたことは本当に良かったと思います。
【ワークショップ】「読まなくてもいい読書会 ライフシフト~これからの生き方を私が創る~」
主催:任意団体 華一会
華一会は福岡女子大学学び直し大学院の修了生で立ち上げた任意団体です。今回のイベントでは、ベストセラー「ライフシフト」の「無形資産」について取り上げ、どうすればハッピーな100年ライフを送れるかを考えました。参加者は大学生から50代までの男女約30名。岸智子さんの手描きスライドで緊張した雰囲気も和らぎ、資産カードを使って自分だけの思考タイム。「私にはどんな資産があったらいい?」とじっくり考えた後はグループで対話。最後は応援メッセージを交換しました。「本を読みたくなった。」「今後の生き方を考えることができた。」という感想をいただきました。
【学習会】「おいしく学ぼう!フェアトレードチョコレート試食会」
主催:フェアトレード試食会
チョコレートと紅茶をいただき、カカオ豆の背景について学ぶ「フェアトレードチョコレート試食会」を開催しました。ひとつひとつゆっくりと味わい、じっくりと意見交換をしました。
カカオ生産国の多くが“途上国”と呼ばれていますが、それらの国々が途上国のままである理由のひとつは、消費者である私たちの理解と行動の不足ではないでしょうか。私たちを幸せにしてくれる何かが、誰かを苦しめるものだったとしたら、それほど悲しいことはありません。
これからも、つくる人も食べる人もハッピーになるフェアトレードを、たくさんの方に知っていただけるよう活動したいと思います。