福岡県ジェンダー平等フォーラムのメイン会場となるクローバープラザ(春日市)では、11月17日(日)のプレイベントに続き、23日(土)にはメインイベントを開催しました。
【11月17日(日) プレイベント(クローバープラザ)】
「クローバープラザ家族の日フェスタ」と同日に開催したプレイベントでは、あすばる主催イベントの親子DE食育セミナーと3つの県民企画事業を開催しました。
■「ながのばあちゃんの親子DE食育セミナー~柿の葉ずしをつくろう!~」
(主催:あすばる)
野々実会代表の「ながのばあちゃん」こと長野路代さんを講師にお招きして、柿の葉ずしと高菜スープづくりを親子で楽しく学びました。
ながのばあちゃんのご指導のもと、参加者は各々で柿の葉ずしの具材を混ぜ、食べやすいサイズに丸めて柿の葉で包むという作業に熱心に取り組みました。
完成後、参加者は自分で作った柿の葉ずしと高菜スープを試食しました。
ながのばあちゃんからの「食べること」「作ること」の大切さについてのお話に耳を傾けながら、親子で笑顔で食事を楽しむ様子が印象的でした。
■「お父さんと子どものこづかいゲーム~親子で学び体験!こづかいから見えてくる生きる力~」
(主催:グリーンコープ生活協同組合ふくおか)
カードを使った体験型ゲーム「こづかいゲーム」を通して、限りあるお金や物の大切さを親子で考えるワークショップが開催されました。参加者からは、「お金の大切さを親子で楽しく学ぶ良い機会になった」「子どもの成長につながると思った」などの感想がありました。
■「マイクラで街をつくろう!教育版マインクラフトで廃校リノベーション」
(主催:愛HUG会)
教育版マインクラフトを使って「廃校を生まれ変わらせよう!」というテーマで、チーム毎に工夫を凝らしたリノベーションのアイデア出しに取り組みました。参加の子どもたちは楽しそうにパソコンでマインクラフトを操作し、初対面同士でもチーム内で活発に意見を出し合う様子が随所に見受けられました。
(主催:相続相談福岡センター)
障がいのある子のために親世代が検討すべき親なきあとの財産管理や相続対策、さらに親自身が学ぶべき成年後見人制度と親の老後対策について、講師が具体例を挙げてわかりやすく解説されました。また、日ごろから講師に多く相談が寄せられている相続や遺言についての解説もあり、参加者は熱心に耳を傾けていました。
【11月23日(土) メインイベント(クローバープラザ)】
メインイベント開催日である11月23日には、第23回福岡県男女共同参画表彰表彰式、高校生×ジェンダー平等ワークショップ成果報告会、スペシャルトークのほか県民企画事業10企画や産直市が開催されました。
■ 開会
福岡県 服部誠太郎知事 福岡県女性財団 甲木正子代表理事
開会式の冒頭に、主催者である福岡県、福岡県男女共同参画センター「あすばる」、福岡県男女共同参画推進連絡会議(ふくおかみらいねっと)を代表し、知事及び代表理事がご挨拶しました。
■ 第23回福岡県男女共同参画表彰表彰式
福岡県では、平成14年から福岡県男女共同参画表彰を実施し、地域や職域などで男女共同参画の推進に積極的に取り組まれている企業や団体、個人を顕彰しています。
今年度は、「社会における女性の活躍推進」、「困難な状況にある女性の自立支援」、「女性の先駆的活動」の3部門で、2企業2団体2名の方を表彰しました。
■ 高校生×ジェンダー平等ワークショップ成果報告会
県内から集まった33人の高校生が、チームに分かれ、半年間かけてグループワークを行いました。報告会では、チーム内でのディスカッションやWEBアンケート、インタビュー等を通して学んだ内容や自身の考え等について発表しました。
成果報告会の詳細は、こちらからご覧ください。
■ スペシャルトーク「わたしが決める たったひとつの未来」
ゲスト:SHELLYさん(タレント)
タレント活動と並行してYouTubeチャンネル「SHELLYのお風呂場」で性教育や家族・コミュニケーションについて発信を行っているSHELLYさんをお招きし、男女が自身のライフキャリアにおける性に関する問題と向き合い、自己決定する「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」の重要性などについてお話を伺いました。トーク後半の質問コーナーでは多くの手が挙がり、SHELLYさんは一つひとつ丁寧に回答されました。
■ ふるさと産直ふれあい市
女性農業者や農業高校の皆さんが新鮮野菜や果物、手作りのお弁当、加工食品などを販売しました。
■ バザー・DV被害者支援活動
セルプバザールでは、県内の障がい者施設等で働く皆さんが作っている手芸品や菓子、加工食品などの「まごころ製品」を販売しました。
あすばるを拠点に活動している福岡県男女共同参画推進連絡会議(ふくおかみらいねっと)では、
DV防止を訴えるパープルリボンピンバッジなどの販売や募金活動を行いました。
支援にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
■ ロビー展示 ○企画展「高校生×ジェンダー平等ワークショップ」
○福岡県ジェンダー平等マンスイベントの紹介
高校生×ジェンダー平等ワークショップの活動内容や成果報告会ステージにおける高校生の発表スライドをロビーで展示しました。併せて、10月と11月の福岡県ジェンダー平等マンス期間中に県内市町村で開催しているイベントの情報についても紹介を行いました。
■「映画『梅切らぬバカ』一緒に笑って、たまに怒って涙して。『共に生きる』を考える上映会」
(主催:ジェンダー平等ネット春日)
多様な人が豊かに暮らせる社会を実現できるように、「共に生きる」ことを考える映画の上映会を行いました。参加者からは、「他人事ととらえず、皆が少しずつ人に関心を持ったり、理解をすることが大切だと思った。」「社会の多様化を訴える、気づきの大切さを学ぶことが出来た。」などの感想がありました。
■「男女共同参画社会を目指して~意思決定の場に多様な視点を~」
(主催:審議会等委員の会「セミナーメイト」)
まず、大牟田市の関好孝市長に男女共同参画に関する大牟田市の取組みやまちづくりについてお話しいただいた後、前あすばるセンター長の神﨑智子さんとの対談形式で大牟田市における女性の登用状況などについて更に深堀りしてお話いただきました。後半には質疑応答の時間もあり、参加者は熱心に耳を傾けていました。
■「超妻力Ⅱ!パートナーシップについての談笑会」
(主催:Tsunagaruwa)
夫婦間のパートナーシップをテーマに、日ごろ参加者が感じているモヤモヤや悩みに対して講師の中山淳子さん、しらいえこさんや他の参加者が本音で意見交換する『談笑会』を開催しました。参加者からは「パートナーシップについて悩んでいたが、同じ悩みを持った方と悩みを共有でき楽しい時間を過ごせた。」「自分の考え方が変わった。”相手に”よりも”自分が”どうするかが大事だと思った。」などの感想がありました。
■「脱ルッキズム~誰もが生きやすい世の中を目指して~」
(主催:KSU地域づくりYゼミ2024)
社会人と大学生を対象に実施した「外見に関するアンケート」の分析結果について、学生が報告を行った後、新聞記者等のゲスト講師から、多様な視点に基づくコメントがありました。続いて行った「ジェンダーとルッキズム」に関するディスカッションでは、若い男性のルッキズム問題について、会場からの質問も通し、理解を深める機会となりました。
■「『女性支援新法』を知る~『支援する/される』を越えて、移民女性とともに生きる~」
(主催:NPO法人 アジア女性センター)
長年移民女性や多様なルーツを持つ女性を取り巻く差別やDV、貧困などの生きづらさに寄り添う支援を行っている講師の杉戸ひろ子さんが、移民女性を支援するようになった経緯や直面した実例の紹介、支援事例について話されました。参加者からは多くの質問が寄せられ、関心の高さが伺えました。
■「今話題の『共同親権』って何?~共同親権になったらどうなるの?メリット、デメリットとは~」
(主催:社会福祉法人 福岡県母子寡婦福祉連合会)
母子生活支援施設の施設長である渡邉哲也さんが、子どもと女性を取り巻く現状や児童虐待の実態、共同親権のメリットとデメリットについて話された後、ワークショップ形式で参加者同士の意見交換を行いました。参加者からは「共同親権の課題について知ることができた。」「シングルマザーの参加者のリアルな話を聞くことが出来て良かった。」などの感想がありました。
(主催:スタジオ・ピッパラ)
講師によるインド舞踊の実演や、南インドの古典舞踊や基本のステップなどについての紹介があり、参加者は一緒にステップを踏んで踊りを楽しく体験しました。参加者からは「インドの文化の話が興味深かった。」「インド舞踊を楽しく体験できた。」などの感想がありました。
(主催:福岡女子大学体験学習
SDGs~ジェンダー平等への取組み@あすばる)
社会で働きたいと考えている女性への周囲のサポートをテーマに、4名のパネリストから「夫婦間の家事分担等の際のコミュニケーション」「子育て女性の社会進出の現状と課題」「家事分担の実例」「育児を行いながら社会で働く女性の実際の生活」についてそれぞれお話しいただきました。後半には「女性の社会進出を妨げる原因」と「その解決策」をテーマにグループディスカッションを行い、どのグループも活発な意見交換が行われ、盛況となりました。
(主催:NPO法人 博多ウィメンズカウンセリング)
一般社団法人 ちゃぶ台返し女子アクションの中村果南子さんによる「第三者介入ワークショップ」をグループに分かれて体験した後、第三者介入の基礎知識のレクチャーや、実際に起こりうる状況を想定したロールプレイ、グループごとの発表等を行いました。参加者からは「第三者介入の手法を分かり易く学べた。」「傍観者にならず、できる事をやってみたい。」などの感想がありました。
■「~障がいを持つわが子に財を遺す~今からできる親なきあとの対策」
(主催:相続相談福岡センター)
17日のプレイベントと同様に、講師が障がいのある子のために親世代が検討すべき親なきあとの財産管理や相続対策等について、講師が具体例を挙げて解説されました。
■録画配信(11月17日~11月23日)
「誰もが生きやすい社会をめざした性教育を!~包括的性教育の広がりを求めて~」
(主催:日本BPW北九州クラブ)
開業助産師として43年間、子育てや産前産後のママのケア、性被害、老人介護など様々な相談を受け、悲しみの性から豊かな性の学びを伝えたいとの思いから「命の授業」を行ってきた中村まり子さんに、自分の事は自分で決める自己決定権や、自分のからだは自分のものであるという身体の人権について学ぶことの重要性をお話しいただきました。
■録画配信(11月17日~11月23日)
「はたらく女性に聞いてみた―インタビューシリーズからの知見―」
(主催:九州大学経済学研究院 室賀貴穂研究室)
社会全体が女性活躍に対する理解を深めるきっかけとなることを目的に、各業界で働く4名の女性に実施したインタビューを、講師による「経済学におけるロールモデルの重要性」や「賃金構造からみた男女格差」等の解説とともに振り返り、参画した学生の感想をまとめました。
11月17日・23日の2日間、多くの皆さまにクローバープラザに足をお運びいただきました。
また、11月17日~23日の録画配信も多数ご視聴いただきました。
今年は10月と11月を福岡県ジェンダー平等マンスとして、北九州・筑後・筑豊のサテライト会場や県内各地でも様々な企画を実施してまいりました。
期間中ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!