男の子をダメな大人にしないために、親のぼくができること
「男らしさ」から自由になる子育て
アーロン・グーヴェイア/著・上田 勢子/訳 平凡社
本書は、父親の育児参加についてメディアやウェブで発信しているアメリカのジャーナリストによるエッセイです。社会に根強く残る「男はこうあるべき」という固定観念を「有害な男らしさ」と呼び、子育てをする中で感じたこれらの影響について語っています。息子たちが大人になった時に、性別に関係なく自由に生きることができる社会になっていて欲しいという願いが込められた一冊です。
肉体のジェンダーを笑うな
山崎 ナオコーラ/著 集英社
生物学的な性差(セックス)とは、生殖機能や筋力・体格の性別による違いのことです。この小説では、もしもテクノロジーによって生物学的な性差が解消されたとしたら?というユニークな設定で4つのストーリーが展開されています。母乳や月経といった一方の性だけある生理現象や筋力の性差など、男女の違いが小さくなっていったとしたら、どんな世界になるのか想像しながら読んでみてください。
生理を、仕事にする。 台湾の生理を変えた女性起業家たち
ムーンパンツ(GoMoond)編 アジュマ
女性蔑視の言葉が溢れ、生理の話しをすることもタブー視されていた十数年前の台湾。これはそんな中、女性たちにいつも快適に過ごしてほしいという思いから、生理用品開発に情熱を燃やした女性起業家たちの奮闘記です。生理用品を自由に選ぶことは女性の権利であるという気付きは、人々の意識を変え、社会を変えていきました。短期間で台湾を生理用品先進国に変えた女性たちから多くのことを学ぶことができる本です。