あすばるセンター長コラム№.13　2024.08

暑中お見舞い申し上げます。猛暑日が続きますが、皆さまお元気ですか？夏空を見上げると入道雲がいろいろなものに見えて楽しいですね。

パリ2024オリンピックが開幕しました。私は、深夜のテレビ観戦でちょっぴり睡眠不足気味ですが、連日の日本選手の活躍に歓喜し、元気をもらっています。

９月に開講する「地域のリーダーを目指す女性応援研修」の特別講演として、国連ハビタット福岡本部の星野幸代さんをお迎えし、「ジェンダー平等に関する国際的な動向や課題を知る」を9月28日(土)に開催します。国際社会の多様性の中で互いの価値観を尊重することや地域の発展に欠かせないジェンダー平等と女性のエンパワーメントについて一緒に考えてみませんか。公開講座となっておりますので、多くの方のご参加をお待ちしております。

先月29日、あすばる第５代館長の村山由香里さんが主宰されている『天神キャリア塾』に参加させていただきました。ゲストとして弁護士の世良洋子さんが登壇され、「NHK連続テレビ小説『虎に翼』を語ろう」と題して、ドラマの流れに沿って、戦前戦後の女性を取り巻く環境、日本国憲法や法律について解説いただきました。私は、6月のコラムでも触れたように、この朝ドラ視聴を楽しみにしていますが、世良さんの分析を交えたお話に目から鱗、とても勉強になり感動しました。登場人物の様々な背景が憲法第14条の法の下の平等の「人種。信条、性別、社会的身分や門地」に対応しているということ、主人公の夫の台詞は憲法第13条が定める「個人の尊重と幸福追求権」が表現されているということ、各週毎のサブタイトルが、女性に向けられた偏見や決めつけ、女性を揶揄することわざに「？」がつき、主人公寅子の「はて？」という疑念や怒りを反映しているということ等々、とても興味深いお話でした。

参加者交流では、憲法が定める法の下の平等実現のためには、政治分野での女性参画がもっともっと必要だという意見が聞かれました。

…ということで、先月もご案内しましたが、「政治分野における男女共同参画セミナー」が、いよいよ今月25日（日）開催です。なぜ日本は政治分野でのジェンダー平等が進まないのか、女性が政治に参画すると社会がどう変わっていくのか、一緒に考えてみませんか。皆さまのご参加をお待ちしております。

まだまだ暑い日が続くようです。皆さまご自愛ください。

令和６年８月

福岡県男女共同参画センター「あすばる」

センター長　野田　律子