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【フォーラム2023】県民企画事業

公募で選ばれた15の団体がワークショップや講演会などを実施しました。その内容を各団体の皆さんにご報告いただきました。
 

 お父さんと子どものこづかいゲーム                                   
                                                                                    
 ワークショップ   

■主催  
 グリーンコープ生活協同組合ふくおか
 

■講師
 
 グリーンワークスFP円縁の内部講師
   ファイナンシャルプランナー有資格者
 

◆開催報告

 「こづかいゲーム」はカードを使った親子参加ワークショップ形式の体験型ゲームです。今年は親子18組が参加し、子どもたちは自分で考えて欲しいものを買うか買わないかを決めたり、アクシデントによる思わぬ出費をしたり、お金にはならないけれどボランティアや手伝いで感謝されることなどをゲーム上で体験しました。また、子どもたちはこづかい帳の記入にも挑戦しました。ゲーム後には、保護者向けに定額制こづかいのポイントについてお伝えしました。保護者の皆さんからは「わが子の金銭感覚を知ることができた」「金銭教育の必要性を感じた」「早速こづかい制を取り入れてみたい」などの感想をいただきました。

 

 もう寝かしつけに困らない!
 パパと赤ちゃんのベビーダンスと大人のための絵本セラピー
                                           ワークショップ   

■主催  
 Sora Project(ソラプロジェクト)
 
■講師

 渡邉 恵里香さん 1級ベビーダンスインストラクター
   小野 ひろこさん 基礎絵本セラピスト

 

◆開催報告

 パパの子育て支援を目的に「パパと赤ちゃんのベビーダンス」と「大人のための絵本セラピー」の2つの企画を実施しました。緊張している様子だった参加者も講座が進むにつれリラックスし終始なごやかな雰囲気で終えることができました。絵本セラピーでは、参加者が絵本を通して自分と向き合い、また普段接点のない年代の異なる方々と交流できてとても温かな空間でした。絵本セラピー後にはママに部屋を移動してもらい、「はじめてのパパと赤ちゃんのベビーダンス発表会」を行いました。短い時間の練習にもかかわらずパパと赤ちゃんが楽しんで踊る姿にママたちも感動されていました。

 

 被災地岩手の女性たちが、10年で広げた産後ケアのキセキ
                                               講演会 

◆主催

 特定非営利活動法人 coco change

■講師

 佐藤 美代子さん NPO法人まんまるママいわて代表 

 

◆開催報告

 当日は会場に2名、オンラインは北海道など各地から7名の方にご参加いただきました。
 前半はNPO法人まんまるママいわての代表、佐藤美代子さんを迎えて、岩手県内の妊産婦や乳幼児を持つ母親・その家族・母子等への支援の活動やチームづくりについてお話いただきました。その後は、オンラインと会場参加者が一緒にグループでの意見交換を行い、後半はパネルディスカッション形式で質問に答えていただきながら、笑いあり感動ありで学びを深めました。
 最後には、チームがゴールに向けて進んでいく過程を荒波にもまれる小舟に例え、「仲間になったけど、船から降りる人やまた乗ってくる人がいてもいい」という講師の言葉に、参加の皆さんが共感し、会場に一体感が生まれました。

 

 超妻力‼パートナーシップについての談笑会
                                              談笑会  

■主催

 Tsunagaruwa

■講師

 中山 淳子さん
  ママの輝く明日を応援するDomani(ドマーニ)代表
  TNCテレビ西日本「ももち浜ストア」コメンテーター・『超ママ力』著者
 しらい えこさん
  ラジオパーソナリティ・リポーター・司会・ナレーションと幅広く活動
  防災士、子供の防災、子供の性教育の講師

 

◆開催報告

 パートナーシップ(夫婦)について、講師からざっくばらんにお話が聞ける『談笑会』の形で開催しました。笑いあり、涙あり、センシンティブな内容についても色々な角度からのアドバイスをいただきました。「気付かされることがたくさんあり、これからやってみようと意識が変わった」「モヤモヤとしていた心が軽くなった」などの嬉しい感想をたくさん頂きました。
 深刻に悩んでいる方が非常に多い事を知り、改めてパートナーシップの大切さを伝え続けたいと感じました。

 

 わが町からはじめるジェンダー平等 
 ~なぜ今、女性差別撤廃条約選択議定書なのか~

                                        講演会   事例発表  

◆主催

 北京JACふくおか

◆講師

 講師
  神﨑 智子さん 
   前「あすばる」センター長 九州大学理事
 事例発表
  阿部 友子さん こが翼の会会員
  西村 澄子さん 春日市議会議員

 

◆開催報告

 講師の神﨑智子さんの講義では、国連と女性の権利獲得の歴史から女性差別撤廃条約の意義を改めて確認するとともに、女性の権利を国際基準にするためには、女性差別撤廃条約と両輪である選択議定書を批准する必要がある事を学びました。全国で選択議定書の早期批准を求める意見書が出される中、事例発表では県内で直近に意見書が採択された古賀市と春日市の議会で採択に向け活動された「こが翼の会」会員の阿部智子さんと春日市議会議員の西村澄子さんに具体的なお話をしていただきました。
 お二人の話から「女性の力が政治を動かす」ことを実感し、「地方が国を動かす」ことを目指してジェンダー平等を前に進めるために、一人ひとりが力を合わせてできることを考える機会となりました。

 

 「サンゴ(産後)クエスト」体験会
 &育休2年取得パパが語る“デュアルキャリアとパパ育休”

                                     講演会   ワークショップ  

■主催

 福岡パパと赤ちゃんの子育ちラボ

■講師

 田中 昌子さん サンゴクエスト開発チーム/助産師
 井田 真一さん 主催団体代表 パパ育休2年取得/保育士

 

◆開催報告

 学生を含む比較的若い世代の参加がありました。前半は、妊娠から産後期に起こりうる出来事をペアで話し合ってシミュレーションをしました。後半は、男性と女性の両方が育児とキャリアの両方を大切にできるための考え方や現状の課題について講義を行いました。
 参加者からは、「大学でジェンダー問題を学ぶ機会は多いが、男性目線での子育ての話を聞いたのは初めてだった」「男女両方の視点が大切だと思った」等の感想が寄せられ、新たな気づきを得る機会になったと思います。今後も男性の育児やパパ育休の普及啓発につながる活動を継続したいと考えています。

 

 映画『老後の資金がありません!』
 人生を、ちょっぴりワガママに、大いに楽しく♪笑って人生考えよう!

                                 映画上映  

◆主催

 男女共同参画ネットワーク春日

 

◆開催報告

 当団体の今年度の活動テーマは「固定的役割分担意識からジェンダー平等意識へ」です。上映会のテーマを「ジェンダー平等の向こう側の幸せ」と掲げ取り組みました。
 お金や時間が足りない…だから幸せを感じられない!と思う人が多いのですが、この映画では足りないものに囚われず、自分らしく生きる主人公の姿を見て、新たな生き方を発見したり、自身のアンコンシャスバイアスに気が付いた方も多かったようです。
 「幸せはお金ではなく『互いに認め合うことが、自らを幸せにする!人を大切にする社会に繋がる!』」という、司会者の言葉にたくさんの賛同をいただきました。

 

 女性の自己尊重とコミュニケーション〜自己否定からエンパワーメントへ〜
                                 講演会 

■主催

 特定非営利活動法人 博多ウィメンズカウンセリング

■講師

 具 ゆり さん
  「ウィメンズカウンセリング さらん」主宰
  認定フェミニストカウンセラー、認定心理士

 

◆開催報告

 女性を取り巻く社会の外的抑圧とそれを内面化したことによる内的抑圧の両方から女性の自己尊重感の育ちにくさに気づきました。社会構造という問題の正体を知ることで、「私」は「私」(自己尊重)を取り戻すことができること、そして取り戻した自分を大切にすることは相手のことも大切にすることにつながります。日常的なコミュニケーションだけでなく、性的同意についても自分の意見を言えることの必要性は、やはり「私のことは私が決める」(自己尊重)があってこそだと思います。
 女性の皆さん、あなたが自分で決めたいことは何ですか。

 

 海を越える、わたしの一皿、わたしの暮らし
  ~外国人女性が語る、食べ物をめぐる物語~

                                               講演会  

◆主催

 特定非営利活動法人 アジア女性センター

◆講師

 福岡で暮らすタイ、ロシア、ベトナム出身の三人の女性

 

◆開催報告

 ベトナム、タイ、ロシア出身の三人の講師に、故郷の思い出の料理を作ってもらい、その動画を会場で視聴しました。続いて、食をめぐる故郷の習慣や食卓の風景、人のつながり、日本での暮らしで感じること等を語ってもらいました。後半は、講師ごとに班に分かれてグループワークを行い、講師の母国社会に思いをはせながら、家族やジェンダー、食文化の日本との違いについて参加者と共に話を深めました。文化の違いはありますが、どの国の暮らしでも、食には家族や友人を思いやる温かさが込められており、食を通して参加者同士がジェンダーについて語り合いました。

 

 男女共同参画社会を目指して~意思決定の場に女性の参画を~
                                           ワークショップ 

■主催

 審議会等委員の会「セミナーメイト」

■講師

 楠田 大蔵さん  太宰府市長
 飯島 絵理さん  筑紫女学園大学准教授

 

◆開催報告

 太宰府市の楠田市長に市の男女共同参画推進の現状とこれまでに取り組んできた政策の進捗状況(子育て支援、学校給食の無料化、居場所づくりなど)や今後の課題への取組みについてお話しいただき、筑紫女学園大学の飯島絵理准教授からは大学の紹介や前任地であるNWEC(独立行政法人国立女性教育会館)での男女共同参画に関わる調査研究の取り組みについてお話いただきました。その後、対談形式でお二人に太宰府市の今後のまちづくりに何が必要なのかをお話いただきました。参加者からは「太宰府市の現況や課題がよく分かった」「飯島先生のお話から改めて男女共同参画について学べた」との声が寄せられました。

 

 【リケジョが教える!】
 「SeQuick」~気軽に学ぶゲームで情報モラルを身につけよう~

                                           ワークショップ   
◆主催

 独立行政法人国立高等専門学校機構 久留米工業高等専門学校

◆講師

 山福 桜綺さん  久留米工業高等専門学校 制御情報工学科5年
 田中 伶佳さん           〃
 徳冨 好古さん           〃

 

◆開催報告

私たちは、中学生向けに簡単に楽しく学べるセキュリティ学習ゲームを制作し、参加者に実際にプレイしてもらいました。メンバーは久留米高専に通うクラスメイトで、セキュリティ分野に興味がある友人達です。制作したゲームは情報セキュリティの専門的な知識を学習するものではなく、中学生が日々ネットを使用する中で身近に潜んでいる危険に気付いてもらえるような内容にしました。参加者からは「分かりやすい」「楽しかった」などポジティブな意見を沢山いただく一方、ゲームの得点源となるアイテムの種類や場所が分かりづらい等ユーザー視点での改善点が浮き彫りになり、今後の課題についても知ることができました。

 

 幸せホルモンがふえる45歳からの健康セミナー 
  ~更年期の学びと安らぎの時間~

                                      講演会   ワークショップ  
■主催

 認定NPO法人 日本セラピューティック・ケア協会

■講師

 石丸 律子さん
  シニアメノポーズ(更年期)カウンセラー・看護師
 鶴田 恵子さん
  認定NPO法人 日本セラピューティック・ケア協会講師

 

 


◆開催報告

 はじめに更年期について講義を行い、現在の自身の心身に起きている変化を自覚してもらい、グループディスカッション(ピアカウンセリング)を行いました。
 セミナーの始めには少し緊張した表情の方も、グループディスカッションが進むにつれ笑顔が増え、後半のセラピューティック・ケア体験会は、更に和やかな時間となりました。改めて手の温もりのパワーを感じられたことと思います。お帰りの際には多くの方に「参加してよかった」と言っていただき、主催者の私たちまで胸に熱いものがこみ上げ「人との出会いっていいなあ」と温かい気持ちになりました。

 

 大学生が考える、男性の生きづらさ~私たち困っています~
                                報告会   パネルディスカッション 

◆主催

 KSU地域づくりYゼミ2023

◆講師

 発表者
  九州産業大学地域共創学部地域づくり学科3年生
 ゲスト講師
  黒田 加那さん 西日本新聞社記者
  岡本 遼さん  熊本日日新聞社記者
  片山 花女さん 九州産業大学職員
 ファシリテーター
  山下 永子さん 九州産業大学教授

 

◆開催報告

 「最近は、若い男性の生きづらさが増しているのではないか」。そんな問題意識を基に、大学生アンケートを行い496名から回答を得ました。「蛙化現象」「九州男児のイメージ」など独自の視点を取り入れた調査報告を行った後、ゲストや50名を超える一般参加者の皆さんとの意見交換を通じて、「男性だからと我慢せずに、生きづらさを感じたら、誰かに相談した方が良い」といったアドバイスもいただき、大変有意義な時間となりました。

 

 「子どもの権利とは?」~男女共同参画の視点から考える~
                                 講演会   パネルディスカッション 
◆主催

 ふくおか県「翼の会」

◆講師

 講師   栁 優香さん   志免町子どもの権利救済委員 
 パネラー 吉川 貴子さん  いとしま児童クラブ事務局長
      八代 由美さん  那珂川市 自治会長
      武本 久美子さん 筑紫野市 子どもの権利研究会会世話人

 

◆開催報告

 会場参加者65人、オンライン参加者27人(団体2、個人5)の計92人にご参加いただきました。
 本年4月、こども家庭庁が発足し「こども基本法」が成立しました。当会では、10月に「こども基本法と福岡県の取組」についての事前学習会を開催し、「子どもの権利条例」は、子どもを通して地域を再生する条例であると学びました。フォーラムでは、条例が制定された志免町子どもの権利救済委員の栁優香さんからの講話と、すでに条例が制定された筑紫野市や那珂川市、そして制定見込である糸島市で活動をなさっている自治会等の皆さまからのお話を傾聴しました。「子どもの権利条例」制定に向けて声を上げていきましょう!


オンライン配信

 「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」をご存じですか?
                                                講演会 

◆主催

  日本BPW北九州クラブ

◆講師

 布柴靖枝さん
  文教大学人間科学部及び大学院教授
  第71・72回国連総会政府代表顧問
  内閣府男女共同参画推進連携会議議員
  埼玉県男女共同参画審議会会長
  公認心理師・臨床心理士・家族心理士・社会福祉士・上級教育カウンセラー
  認定NPO法人 日本BPW連合会 副理事長/国連NGO国内女性委員会副委員長

 

◆開催報告

 これまでは女性を守る十分な法律が無く、DV法、ストーカー法等が売春防止法に相乗りする形になっていましたが、実に66年ぶりに現在の状況に即した画期的な法律「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」が令和4年に立法され、令和6年4月1日に施行されます。この法律が実効的に運用されれば、交差性の問題を抱えた女性の支援を促進することで、ジェンダー平等社会に向けて大きな役割を果たすことが期待されます。しかし、この法律のことはあまり知られていません。法律の内容、課題点を知ってもらい、今後どうしたらよいかを考え、行動するための講演を録画配信しました。

 

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