だから私はここにいる 世界を変えた女性たちのスピーチ
アンナ・ラッセル/著 カミラ・ビニェイロ/絵
堀越英美/訳
フィルムアート社
本書は、古くはエリザベス1世から、近代のマリー・キュリーやヴージニア・ウルフ、最近のエマ・ワトソンに至るまで、世界の名だたる女性たちによる54本のスピーチを収録したものです。時代を的確にとらえ、人々の心を掴んだスピーチを通し、女性たちが社会にもたらした変革の歴史をたどることができます。信念を貫く強さと人への愛にあふれた言葉の数々は、読む人に勇気と感動を与えてくれます。
コークスが燃えている
櫻木みわ/著
集英社
この小説は、コロナ禍の東京を舞台に、筑豊生まれの主人公“ひの子”が、年下の元恋人と再会し、再び別れるまでの物語です。非正規雇用、高齢出産、ひとり親といった女性を取り巻く現状と、その中で支え合いながら生きるシングルマザーたちの姿がリアルに描かれています。重要な場面で、筑豊の女鉱夫たちの言葉を綴った実在の書籍や、うどんチェーン店が出てくるのも、福岡出身の著者ならではの味のある一冊です。
6ヵ国転校生 ナージャの発見
キリーロバ・ナージャ/著
集英社
旧ソ連に生まれた著者は、両親の仕事のため世界を転々とする子ども時代を過ごしました。この本では、まず、日本を含む6カ国9地域の学校での体験が、子どもの頃の著者の目線で語られています。その後、大人になった著者が、各国での様々な発見を振り返りながら、「ふつう」とは何か、「ベスト」とは何かを私たちに問いかけます。子どもも大人も、多様性について学ぶことができる本です。
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