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男らしさの終焉
グレイソン・ペリー∥著 小磯洋光∥訳
フィルムアート社
アーティストであり、トランスヴェスタイト(異性の服装をする人)でもある著者は、「伝統的な男性性」が現代にいかにふさわしくないか、社会や個人にいかに害をもたらすかを語り、ユーモラスかつ厳しく批判しています。本書は、著者も書いているとおり、男性を拒絶する本ではありません。「時代遅れの男性性」に疑問を持ち、これからの男性のあり方を考える視座を提示してくれます。
いま、翔び立つとき
メリンダ・ゲイツ∥著 久保陽子∥訳
光文社
著者は、ビル・ゲイツのパートナーで、世界最大規模の慈善団体であるビル&メリンダ・ゲイツ財団で共同議長を務める女性。女性の地位向上を支援する活動中で出会った女性たちを紹介しながら、「家族計画」「女子教育」「無償労働」「児童婚」「ジェンダー不平等」などの問題に対する解決への取り組みを提案しています。女性やその家族の社会的な前進を支援する姿に心動かされます。
ビンボー魂
風間トオル∥著
中央公論新社
テレビや映画でおなじみの俳優、風間トオルさんが自身の生い立ちを綴ったエッセイです。著者は本書の中で、極貧の少年時代を「お金がないから不幸なのではなく、お金に支配されることが問題」と振り返っています。人情に篤かった祖父母(特に祖母)の生き方から、他人を許すことは自分の心が解放されることだと気づき、辛い過去の経験が今の生きる姿勢に大きな影響を与えていると語っています。
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