第1回 篠栗の防災は私たちの手で サバイバル系女子誕生!
令和元年度 福岡県「女性による元気な地域づくり応援講座事業」最後の開講式に行ってきました。
篠栗駅からささブリッジという素敵な自由通路を通り、町民のふれあい交流の場のオアシス篠栗へ向かいました。入口の右手には目立つ受付に消防団の服のスタッフが迎えてくれました。
また研修室は非常袋などが展示され、みどころ満載でした。
松田秀幹副町長は「毎年どこかで起きる自然災害に際して適切に対応するには、普段から私達一人一人が考えておくことが一番の防災です。今日は篠栗町の防災の現状を女性消防隊崎山佐穂隊長。実際に避難所生活をされた吉村静代さんにお話を伺います。2回目以降は貴重な実践的な内容となっています。この機会にしっかり学んで女性ならではのパワーを身に着けてください」と挨拶されました。
篠栗町消防団合屋団長より「篠栗町の人口は9月末現在31,345名です。258名が消防団に在籍しています。消防団1人で120名を支える計算です。災害規模が大きくなると負荷も大きくなります。この講座を通して大規模災害がおきた時、自分たちが家族の為周囲の為に何ができるかを学んで頂きたい。」とのエールが送られました。
崎山実行委員長が「志の高い皆さんが集まり開講できたことを嬉しく思います。」と挨拶されたあと、塾生の自己紹介が始まりました。篠栗町以外の方や親子で参加している小学生もいらっしゃいました。この講座でたくさん現実的に学びたいと話していました。
あすばるの神﨑智子センター長より「参画とは自分の意見を言って方針決定に関わることです。この元気塾は地域社会における女性の活躍促進を図ることを目的に、人材の発掘育成を行うものです。地域をよく知り地域課題を熟知している女性は、その知恵をこれからのまちづくりに生かしていくことができます。女性はコミュニケーション力が高く、地域や社会を強くするカギと言われています。地域を知っている女性は「人財」という財産です。自分自身が「財産」であるということを自覚して頂き今日のような講座で財産価値を高める学習をしてもらい、その財産をまちづくりに是非生かしてください。」と話しました。
この講座のアドバイザーとファシリテーターは佐藤倫子さんです。大学の非常勤講師・男女共同参画などの多領域でファシリテーターを務めるなど、毎日忙しく活動されていらっしゃいます。
早速2016年の熊本地震で被災者でもある益城町在住の吉村静代さんの講座が始まりました。
4月14日に震度7の地震を、2日後の16日に本震とされる震度7を再度体験された方です。当時のことを詳細に話してくださいました。その中で4ケ月にわたる避難所生活で子供たちの夜勉強したいとの声に応えて、学習室を作ったりしたことなど、当事者でなければ気が付かないことも紹介されとても参考になりました。
『できる人ができることをできるしこ』を合言葉にそれぞれ皆さんが得意分野を担っていくことで無理をせずコミュニケーションを広げて避難所の運営をされたことが良かったそうです。
いろいろな質問にも体験されたことをわかり易く伝えてくださいました。行政に頼らず自分たちの手で自分たちらしく避難所を運営し、避難所を解散したあともそのつながりを続いているそうです。
次回は『災害時に役立つ野外調理』です。台風19号など「これまでに経験のしたことのない」災害があったばかりです。実際に災害にあった時、どんな行動をとるべきかみんなで考えていく機会になりました。