日 時:令和元年9月14日(土) 13:30~15:30
テーマ:「防災と男女共同参画」
講 師:NPO法人イコールネット仙台 代表理事 宗片 恵美子 氏
参加者:54名 (塾生34名)
まだ暑さの残る秋晴れの午後、6回講座「災害と女性」は、募集定員30名を超える40名でスタートしました。2月1日の成果発表「女性の手による女性のための防災訓練」に向けて、講師に学び、グループワークで考え、自分たちの伝えたいことを形にしていきます。
<開講式>
実行委員長 築別悦子の挨拶に続き、あすばる 神﨑智子センター長より「女性リーダーの発掘と育成」「行政と民間団体との協働」「受講生による地域活動の継続」といった元気塾の目的が語られ、「女性が元気だと地域が元気!」と、参加者にエールが送られた。
<講演>
講師:NPO法人イコールネット仙台代表理事 宗片恵美子氏
現在、台風15号による被害、停電の影響で千葉が大変なことになっている。災害は過酷な状況をもたらす。どこで起きてもおかしくない。東日本大震災から9年目に入り、ハード面は復興しているが、一人ひとりの復興が果たされるまで復興とはいえない。震災を経験して、備えの大切さ、防災に取り組む「人を育てる」ことの大切さを感じる。一人ひとりが育つことで、地域の防災力が高まる。
イコールネットでは、東日本大震災発生以降、避難所や仮設住宅において被災女性に対する支援活動・調査活動を行ってきた。その結果、多くの女性が困難を抱えていることが分かり、「女性による女性のための支援」を行った。そのひとつが、一人のボランティアが一人分の洗濯をしてすぐ届ける「洗濯ボランティア」である。
避難所の運営リーダーの多くは男性である。そのため、女性の声が届かない現状があった。また、男性リーダーの疲弊も見られた。そこで、「女性のための防災リーダー養成講座」を実施した。受講生は自分の地域で防災の取組みを実施、イコールネットがサポートすることで、地域にねざす人材を育てる長期的プログラムを確立した。さらに、養成講座受講生で女性防災リーダーネットワークを設立し、地域を超えてメンバー同士が支え合う仕組みを作った。
先頭に立って引っ張っていくだけがリーダーではない。地域の力を見つけ、引き出し、企画運営のできる説得力のある存在になってほしい。
(参考)男女共同参画の視点からみる防災・災害復興対策に関する提言(2012)
<グループワーク>