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<北九州市元気塾>報告レポートVol.1:おやすみ処ami「不登校サポーター養成講座」無事開講しました!

おやすみ処ami『不登校サポーター養成講座』第1回目レポート 

日 時:令和元(2019)年 8月21日(水)10~13時

会 場:北九州市男女共同参画センター ムーブ

参加人数:44名

プログラム

Ⅰ 開校式    おやすみ処ami 実行委員長挨拶   井上洋美

Ⅱ 現状を知る 

1.『地域活動と男女共同参画について』 あすばる センター長  神崎 智子氏

2.『北九州市の不登校の現状と取組』 北九州市教育委員会   原 愛氏

Ⅲ 不登校保護者サポーター養成講座①  長阿彌 幹生先生

 

無事開講しました!

不登校を学び、不登校の保護者を支援する『保護者サポーター』として、まあるい社会を作りたい、という目的のおやすみ処ami。開講の日が近づくにつれ、参加申し込みがどんどん増え、余裕をもって予約した会議室が満杯です。申し込みを忘れていたのに駆けつけてくださった公開講座の受講者もなんとか着席でき、熱気のある開講式となりました。

 

あすばるセンター長 神﨑智子さん『地域活動と男女共同参画について』

神崎さんは北九州市小倉在住、北九州男女共同参画センタームーブの元副所長ということで、親近感を持った受講者も。あすばる、についての説明と、この元気塾の目的をお話くださいました。

 

・1996年にあすばるが誕生した。あすばるは、明日とすばるの造語。毎年11月第4土曜日は、福岡県男女共同参画推進条例に基づく「福岡県男女共同参画の日」。あすばるでは色々な催しをやっているのでぜひ来てほしい。

・女性がもっている地域への波及効果は大きく、変革の可能性を秘めている。地域や社会を強くしていくことを女性自身もっと知らなければならない。

・参画と参加の違いについて。参画は企画・方針決定に関わることや作っていくこと。参加とは、すでにあるものに加わること。

・元気塾は今年4年目だが、不登校支援に関わる団体はこのおやすみ処amiが初めてであり大変期待を寄せている。

 

私たちが社会参画していくことの重要さが理解でき、またおやすみ処amiへの思いが大変嬉しく、一層背筋が伸びる思いがしました。

 
北九州市教育委員会 原愛さん『北九州市の不登校の現状と取組』

保護者支援において、まず初めに市の現状を知ることが大切なのではと考え、教育委員会に講演いただきました。嬉しいことに、子育てママであり、学校の保健室の先生として長年勤務されてきた原さんが登壇され、私たちの緊張は一気にほぐれた感じがしました。

 

・平成29年度は小・中学校共に不登校の人数が過去最多であった。(それは病欠でもカウントする方式に切り替わったからともいえ、特に急増した訳ではなさそう。)

・長期欠席に渡ると不登校につながりやすいので、短期のうちに未然防止対策をとっている。

・学校は子どもたちにとって、居心地の良い場所であるべきとの考えに基づき、アンケートを実施したり、玄海でのキャンプ、支援団体マップの作成など様々な取り組みを行っている。

 

保健室で子どもたちに寄り添っていらした原さん。データに基づいた講義も優しい語り口で心にすっと入ってきました。今後もご相談したり連携を取らせていただいたり、共に歩んでいただけたら嬉しいです。

 

 

 

教育文化研究所 代表 長阿彌幹生先生 『不登校サポーター』養成講座①
 満を持して、長阿彌先生の登場です!

ご自身が実力主義・成功主義のイケイケビジネスマンでいらしたのですが、お子さんが3人とも不登校、奥様も体調を崩されたことをきっかけに、それまでの生き方や考え方を大きく見つめ直された経緯をお話しくださいました。今の穏やかな雰囲気からは想像もつきませんが、大変怒りっぽく「瞬間湯沸かし器」のあだ名があったのだそう(!)

まずはこの講座の目的を確認しました。

「受講生の皆さんが幸せになること」です。

そして不登校で悩む保護者の伴走者でいること。いつでもその基本を忘れずにいたいと思います。

サポーターの基本姿勢を確認しました。

特に心に残ったのは、「利己主義から利他主義へ。相手が幸せになることは自分が幸せになること」だという視点です。そんな広い心の持ち主になれるのでしょうか・・・少し冷や汗がでる思いです。笑

 

受講の基本姿勢として、「自分は正しい」との思い込みを無くすこと。これが最も大事であると言われました。決めつけやとらわれがあることを自覚し、自分に不足しているところや欠点があるものだと素直に認め謙虚でいること。これは不登校サポーターとしての学びというより、人としての基本であると痛感しました。

伴走者として、支援していくなかで次第に「自分はいいことしている、助けてあげている」という勘違いや思い込みが生じやすい。伴走者は支援される方と同じ立場で生きていく仲間であり、人のことが自分のことのように思えるかが大切だということでした。私は果たしてそう思えるようになれるのか…不安もよぎりましたが、この講座を通して私も成長したい、講座終了後はどんな私が待っているだろう、と楽しみに学んでいこうと思いました。

お子さんの不登校を経験された元当事者の方のお話も、胸に迫るものがありました。

母親としてわが子を信頼し、見守る。その大切さや、家族(ときに父親)との考え方のすれ違いをどうやって克服されたのか、見習いたいところがたくさんありました。また長阿彌先生の受け止め方が本当に優しくて、聞いていて心が温かくなりました。貴重なお話をして頂けたことに感謝です。

第2回目は・・・

 公開講座のみ参加される予定だった方も、1回のみでは足りない、ぜひ連続で学んでいきたい!と急きょ受講の申し出をいただきました。皆さんの熱い思いとぜひ手を携えたい、と、10月からは広い会議室への変更も完了(市の担当の方のご協力に感謝いたします)。次回から、JR黒崎駅前のコムシティに場所を移し、充実した講座が続きます。

 

 

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