あすばるライブラリー
新着図書情報(2019年1月)
働く女性ほんとの格差
石塚 由紀夫/著 日本経済新聞出版社
日本経済新聞の調査では、働く女性の7割が「女性活躍が進んだという実感はない」そうです。
本書では、同社編集委員をつとめる著者が、取材ノートをもとに、女性たちの悩みや課題を浮き彫りにし、企業や職場で実践可能な処方箋を提示しました。
男性経営者や男性管理職の皆さんに是非お読みいただきたい一冊です。
子どもの性同一性障害に向き合う 成長を見守り支えるための本
西野 明樹/著 日東書院本社
著者は性同一性障害の当事者ですが、男性の要素も女性の要素もある自分の性別が「分からない」と言います。
本人の感じ方や身体の状態など様々な状況があり得る「性別」を、男性/女性の2つだけに分別してしまう「性別二元論」は現実にそぐわないのではないか。
本書ではそういった観点から、子どもの性同一性障害について具体的な相談事例を紹介しつつ、本人の成長に沿いながら周りがどのようにサポートできるか、について真摯に考え抜かれています。
説教したがる男たち
レベッカ・ソルニット著、ハーン小路恭子訳 左右社
著者の本を読んでいない男性が、著者に向かってその本についての解説をしようとした、というエピソードは、多くの共感を呼び、アメリカでの流行語「マンスプレイニング」のもととなりました。
女性たちの発言が軽視されがちな状況と、その背景が社会に根強く残る女性差別であることを指摘しながら、同時に、言葉によって社会を変革していくことができるという〈言葉の力〉への信頼も語るエッセイ集です。
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